現在のところ、水揚げも少なく相場も急騰しております。9月に入り順次、地域ごとに定置網漁が解禁となりますが、半ばには全ての定置網が入り、本格的な入荷が始まります。本州の青森、岩手、宮城からの水揚げは今年も期待が薄そうです。北海道も来遊予想では前年比35.5%減の約1141万尾となっている事から、不透明な状況となっており、現状では入荷量は昨年より少なめで相場も昨年より強含みで推移すると思われます。筋子の入荷も例年並より少なく、相場も昨年より強含みで推移する見込みです。
[10月予想相場]秋サケ
種 類 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
|
オス ラウンド |
5.0~2.5kg/尾 |
2,500~2,200 |
|
メス ラウンド |
5.0~2.7kg/尾 |
2,200~2,000 |
|
フィーレ |
5.0kg 5~8枚 |
3,000~2,500 |
|
筋子 |
9,000~8,000 |
||
白子 |
600~ 500 |
現在のところ、ハマチの入荷量は比較的安定しています。10月も引き続き、全国的に安定した水揚げが見込まれます。ツバスは石川、岩手方面から、ハマチは長崎、福岡、愛媛、石川、三陸(宮城、岩手)方面から順調な入荷が見込まれます。入荷量は昨年並を見込んでいますが、相場は冷凍の引き合いから昨年並で推移すると思われます。これから脂がのり始めていく時期になります。
[10月予想相場]
種 類 |
規 格 |
予想相場(円/㎏) |
ツバス |
1.5~0.8㎏ |
500~250 |
ハマチ |
4.0~2.0㎏ |
500~250 |
現在のところ北海道の水揚げは少なく、これからといったところです。10月に入りますと千葉、鳥取、福岡、長崎など全国から入荷が始まります。入荷量も徐々に増えてきますが、近年の水温上昇の影響により、餌が少ない為か痩せた個体が多く見られ、産地によって脂のりがまちまちといった現状です。水温、気温が高い為に鮮度重視の集荷を心掛けています。北海道の10.0~7.0kg/尾サイズ、九州(福岡・長崎)の8.0~5.0kg/尾サイズが先に仕上がってくるのではないかと予想されます。水揚げは昨年並の少なめと予想される為、入荷も少なく、相場は経費高騰もあって昨年同様の高めで推移すると思われます。11月に入りますと冬のブリへと身質も変わって、脂のりも良く本格的なシーズンが始まります。
[10月予想相場]天然ブリ
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
北海道(定置網) |
10.0kgUP/尾 |
1,500~1,200 |
9.0~8.0kg/尾 |
1,000~700 |
|
千葉(巻網) |
6.0~5.0㎏/尾 |
700~400 |
鳥取(巻網) |
6.0~5.0㎏/尾 |
500~300 |
長崎・福岡(巻網) |
6.0~5.0kg/尾 |
500~300 |
現在のところ、九州(熊本、長崎)方面中心に、昨年よりやや少なめの水揚げとなっています。小型サイズ3.0kg17~19入(200g以下)主体の入荷で、相場は1,300~1,200円/㎏と昨年より強含みで推移しています。10月に入りますと、長崎を中心に九州(熊本、大分)、四国(愛媛、高知)、静岡、福井からの入荷が見込まれます。入荷量は昨年よりやや少なめを見込んでいますが、相場は昨年並で推移すると思われます。サイズも徐々に大きくなってきて、秋に向けて脂の乗った肥えた良品が入荷し始めます。
[10月予想相場]赤カマス
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
九州(長崎・熊本・大分) 四国(愛媛・高知)他 |
250~200g/尾 |
3,000~1,000 |
200~100g/尾 |
1,500~ 500 |
現在のところ、三陸(宮城、岩手)方面から4.0~3.0~2.0㎏/尾の各サイズが入荷しています。他に高知、鹿児島方面からも入荷が見られます。10月に入っても、引き続き三陸方面中心の入荷となります。最盛期に向かっておりますが、水揚量は昨年より少なめになると思われます。脂の乗りも9月の時点で良好で、今後に期待が高まります。入荷量は昨年よりやや少なめの予想で、相場は経費の高騰や、小型サイズの加工用の引き合いも強い影響で、昨年並の強含みで推移するものと思われます。秋の深まりと共に(9~10月)魚が仕上がり、戻りガツオのシーズンとなってきますが、漁の終了も早くなってきており、10月末には水揚げが減少してくるでしょう。
[10月予想相場]カツオ
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
三陸(宮城・岩手) |
4.0~3.0kg/尾 |
1,500~1,000 |
2.5~2.0kg/尾 |
1,000~700 |
現在のところ、宮城方面からの入荷が中心となり、熊本や他産地の水揚げは非常に少ない状態が続いています。九州方面は、水温が高い影響か、腹が弱いものが混ざります。東北方面は、魚体に脂が乗っており、東京の引合いも強く、相場は強含みで推移しています。10月に入りましてもこの状況は続くと思われますが、徳島、和歌山、兵庫の近海の釣物が始まりますので期待したいところです。入荷量は年々少なくなっており、昨年より少なく、相場も昨年よりさらに強含みで推移すると思われます。
[10月予想相場] タチウオ
規 格 |
予想相場(円/kg) |
|
釣 物 |
網 物 |
|
1.0kgUP/尾 |
5,000~1,000 |
4,000中心 |
800g前後/尾 |
4,000~800 |
3,500中心 |
500g前後/尾 |
3,500~600 |
3,000中心 |
300~200g/尾 |
2,500~300 |
2,000中心 |
盆明けから各地で底曳網漁が解禁となり、山口(下関)、島根(浜田)方面を中心に入荷が始まりました。水揚げもまとまらず、気温が高い事から状況は読みづらいですが、まだ肝も小さい事から、相場は700~400円/㎏で推移する見込みです。9月以降は水揚げも増え、北海道、福井、兵庫他も始まり昨年並の入荷が見込まれます。年々、気温が高めで推移する時期が長くなっている為、今年も浜値先行で進んでいく傾向になると思われます。10月に入りますと鍋物需要も高まり、相場も高くなる見込みです。例年通り11月、12月には入荷が本格化するでしょう。韓国産については、11月末~12月初旬にかけて入荷が本格化する見込みです。中心サイズは3.0~1.0kgで、入荷量、相場共に昨年並で推移すると思われます。
[10月予想相場] アンコウ
産地 |
サイズ |
予想相場(円/㎏) |
|
宮城・福井 (腹持ち) |
3.0~1.0kg/尾 |
1,500~300 (10月上旬) |
2,500~200 (10月下旬) |
島根・山口 (腹抜き) |
3.0~1.0kg/尾 |
2,000~500 |
|
韓国 |
3.0~1.0kg/尾 |
1,300~300 |
北海道(函館、羅臼、網走)、宮城(石巻)方面は大型サイズ中心、青森、岩手は小型サイズ中心(卵・白子無し)で、鳥取、島根の山陰方面は大小両方のサイズの入荷が見込まれます。日本海方面の底曳網漁は既にスタートしており、10月に入りますと北海道・東北方面の刺網漁、底曳網漁が解禁となり入荷量は増加してきます。現在のところフィーレ製品への引き合いが強く浜値は強含みで推移しており、まだラウンドでの入荷は始まっておりません。入荷量、相場共に昨年並で推移する見込みです。これから水温が下がっていくにつれ身質が良くなり、鍋用商材などへの需要が高まってきます。白子は9月下旬から成熟して仕上がってきます。北海道の釣物の活〆は鮮度も良く最盛期には白子も多く、業務筋を中心に高い評価を得ています。
[10月予想相場]タラ
種 類 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
|
釣物 |
オス |
4.0~3.0kg/尾 |
2,500~1,000 |
メス |
4.0~3.0kg/尾 |
1,000~500 |
|
オスメス込 |
2.5~2.0kg/尾 |
700~400 |
|
網物 |
オス |
4.0~3.0kg/尾 |
2,000~500 |
メス |
4.0~3.0kg/尾 |
1,000~500 |
|
オスメス込 |
2.5~2.0kg/尾 |
700~400 |
現在のところ、北海道主体の入荷となっておりますが、底曳網漁が休漁期間の為、釣物、刺網物主体の端境期にあたり、小型サイズ中心で(スキンレスフィーレ)3.0kg4~8入2,000~1,800円/㎏と強含みで推移しています。解凍製品は、アラスカ、ロシアもありますが、原料価格が高く北海道主体になる予測です。9月から主力の底曳網漁も解禁し10月に入りますと漁獲も増え、岩手、宮城他からの入荷も見込まれます。加工原料相場の底支えもあり、入荷量は昨年並を見込んでおり、相場も昨年並で推移すると思われます。客先によっては、フィーレでの出荷も増えてきています。
[10月予想相場]タラフィーレ
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/㎏) |
北海道・岩手・宮城他 |
5.0㎏ 4~8入 |
1,500~1,000 |
[10月予想相場] スキンレスタラフィーレ
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/㎏) |
北海道他 |
3.0㎏ 4~8入 |
1,500~900 |
3.0㎏10~15入 |
1,300~900 |
現在のところ、九州(福岡、大分)、日本海(島根、鳥取、京都、福井、石川、富山、新潟)、大阪、三陸(宮城)の各地で例年並の順調な水揚げがあります。サイズも例年並で、5.0~4.0kg2入1,300~1,200円/㎏、5.0kg3入1,200~1,100円/㎏で推移しています。10月に入りましても引き続き各地から順調な入荷が見込まれ、入荷量、相場共に昨年並で推移すると思われます。韓国物は、中国の鮮魚での引き合いも強い事や、国内の水揚げが順調な事から、入荷はあっても不定期にとどまると思われます。秋に向かい脂がのり始め、徐々に仕上がってきます。
[10月予想相場]サワラ・サゴシ
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
国内各地 |
3.0~2.0kg/尾 |
1,900~800 |
2.0~1.5kg/尾 |
1,400~800 |
|
1.0kg以下/尾 |
1,200~400 |
|
500~300g/尾 |
700~400 |
チリ、カナダ、ノルウェー、オーストラリア(タスマニア)からの入荷が見込まれますが、相場が合わず見送られている産地も多いです。為替の影響を受けつつも一定の需要があるノルウェーの入荷が増しております。チリはフィーレでの入荷が主体ですが、相場はほぼノルウェーと変わりません。チリはスポットが安いですが契約値段は高く、ノルウェーは契約・スポット値段も安い状況です。各地共、在池量は例年並で推移しており、順調な水揚げが見込まれる事から、入荷量は先月並かやや多めで相場はやや弱含みで推移すると思われます。
[10月予想相場]養殖アトランティックサーモン
産 地 |
種 類 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
ノルウェー |
SD |
6.0~5.0kg/尾 |
1,800~1,700 |
5.0~4.0kg/尾 |
1,700~1,600 |
||
フィーレ |
6.0kg 4枚入 |
国内加工:3,000~2,900 海外加工:2,500 |
|
オーストラリア (タスマニア) |
SD |
6.0~5.0㎏/尾 |
2,100~2,000 |
5.0~4.0㎏/尾 |
2,100~2,000 |
||
チリ |
フィーレ |
13.5 kg 9枚入 |
2,800~2,700 |
現在のところ、岡山、兵庫、和歌山方面の底曳網物中心で例年より小型の2.0kg25入前後の入荷が主体となっています。水揚げは徐々に増えてきていますが、昨年と同じで推移しています。10月に入りますと徐々にサイズも大きくなり、水揚げも増えてくると思われます。入荷量、相場共に昨年並で推移すると思われます。
[10月予想相場]イボダイ(シズ)
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
瀬戸内(岡山・兵庫・和歌山)他 |
300~200g/尾 |
2,200~1,600 |
180~150g/尾 |
1,500~1,200 |
|
120~100g/尾 |
1,000~ 500 |
現在のところ香川、岡山中心の愛媛、山口、兵庫の瀬戸内中心の入荷となっています。水揚げは昨年より少なく、サイズは1.0kg/尾サイズ中心に2.0kgUP~600g/尾サイズまで各種あります。まさにシーズン最盛期でお召し上がり時になります。10月に入りましても引き続き、瀬戸内主体の入荷となりますが、水揚げは徐々に減少する時期に入ります。相場は昨年並で推移すると思われます。火を通す事で身がホロホロと解ける事から、西京焼き、幽庵焼き、揚げ物等の下味を付けたものがおすすめです。
[10月予想相場]マナガツオ
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/㎏) |
愛媛・香川・山口・ 岡山・兵庫(瀬戸内) |
3.0~2.0㎏ |
3,300~2,200 |
2.0~1.5㎏ |
2,700~2,200 |
|
1.5~1.0㎏ |
2,300~2,000 |
|
0.9~0.5㎏ |
2,300~1,700 |
現在のところ、台風や時化の影響により水揚げが安定しない時期もありましたが、長崎、山口、島根、福井、高知、徳島、和歌山、石川と各地から入荷が見込まれます。9月以降、漁の切り替わる地域もあり、徐々にシーズンオフに入っていきます。入荷量は昨年並もしくはやや少なめを見込んでおり、相場も先月並で推移すると思われます。
[10月予想相場] アマダイ
種 類 |
産 地 |
漁 法 |
規 格 |
予想相場(円/㎏) |
赤アマダイ |
徳島・福井・高知 |
釣物 底曳網 巻網 |
1kgUP/尾 |
7,000~5,000 |
800g/尾中心 |
5,000~3,000 |
|||
500~300g/尾 |
3,500~1,500 |
|||
島根・山口 |
釣物 底曳網 |
1.0kgUP/尾 |
10,000~5,000 |
|
800g/尾中心 |
8,000~4,000 |
|||
600~500g/尾 |
4,500~3,000 |
|||
長崎 |
釣物 |
1.0kgUP/尾 |
8,000~5,000 |
|
800g/尾中心 |
6,000~4,000 |
|||
600~500g/美 |
5,000~3,000 |
|||
白アマダイ |
和歌山・徳島・高知 |
釣物 |
1.0kgUP/尾 |
10,000~8,000 |
800g/尾中心 |
8,000~5,000 |
【活物】
愛媛、兵庫(淡路)、徳島他からの入荷が見込まれます。水揚げは例年通り安定しており、入荷量、相場共に昨年並を見込んでいます。今年は水温の高めで推移していますので、活魚での物流には注意が必要です。秋の時期の「モミジ鯛」と呼ばれ、一年でもっとも美味しい季節を迎え、脂が乗っていて、どのような料理にも向くと言われています。お刺身や焼き魚はもちろん、鯛茶漬け、鯛しゃぶなどの素材を活かしたシンプルな調理法でも美味しく召し上がれます。
【〆物】
現在のところ、福岡、長崎(佐世保)の吾智網の水揚げがあり、徐々に増えてきますが、昨年に比べると少なめで推移しています。浜相場も600円/㎏を下回る事は無く、地場消化中心の相場の為、強含みで推移しています。9月に入りますと底曳網漁が始まり水揚げが安定すれば、入荷も増えてくると思われます。相場も落ち着いてくると思われますが、加工商材(年末の焼鯛需要)との兼ね合いもあり、昨年より強含みで推移する見込みです。瀬戸内(香川、岡山、兵庫)の中層曳網(鯛曳き)物は、今年はずっと水揚げが続いていますが、昨年よりはやや少なめで推移しています。10月に入りますと水揚げは落ち着き、例年並の入荷を見込んでおり、相場も先月並の保合いで推移すると思われます。他に宮城の底曳網物の入荷も見込まれます。産卵を終え、痩せていた魚体もやや回復し、品質が向上する時期となります。
[10月予想相場]天然マダイ
種 類 |
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
活物 |
愛媛・徳島 兵庫(淡路) |
3.0~2.5kg/尾 |
4,500~ 500 |
2.5~1.5kg/尾 |
4,500~ 500 |
||
1.0~0.8kg/尾 |
3,500~ 500 |
||
〆物 |
岡山・香川・兵庫(中層曳網) |
4.0~3.0kg 2~4入 |
1,000~ 600 |
3.0kg4~6入 |
800~ 600 |
||
香川・宮城 |
1.0kg/尾UP |
1,000~ 500 |
|
長崎・福岡・山口(網物) |
5.0kg4入 |
5,000~3,500円/ケース |
|
5.0kg5~8入 |
5,000~3,500円/ケース |
鹿児島、宮崎、香川、高知方面から入荷が見込まれます。中心サイズは現在、3.2kg/尾前後中心となっていますが、高水温の影響から成育が遅れており、10月に入ってもあまり変わらないでしょう。入荷量は、夏場の需要期を過ぎて徐々に減少していきます。在池量は少なく、相場は2,500~2,200円/㎏と、先月と保合いか若干の強含みで推移すると思われます。
愛媛、徳島、香川方面からの入荷が中心となります。サイズは昨年より少し小さめで3.5-3.0 kg/尾中心です。在池量は少ない事から、相場は昨年より強含みを維持し、kg2,000~1,800円で推移すると思われます。
大分、鹿児島、香川、愛媛から入荷が見込まれます。在池量が少なく、成育は遅れていることから、相場についても更に強含みで推移すると思われます。引き続き状況も悪く、今後の動向に注意が必要です。
[10月予想相場]養殖ブリ
種 類 |
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
ラウンド |
鹿児島・宮崎・香川・愛媛 |
3.0~4.0kg/尾 |
1,900~1,800 |
フィーレ |
4.0kg 4枚入 |
3,000~2,800 |
|
6.0kg 6枚入 |
2,900~2,700 |
愛媛主体の、熊本、高知、和歌山方面からの入荷が中心となります。各サイズ取り揃えて集荷しており、1.6kg/尾サイズ中心で推移しています。全体の在池量は潤沢に推移している事から、入荷量は昨年並を見込んでおりますが、諸経費全般の高騰もあり、相場は昨年並の底堅い相場で推移すると思われます。10月、問題なく成長すれば新物が各産地で始まりますが、高水温の影響により成育不良気味な事から、出荷が遅れる可能性も危惧されます。台風一過で水温が下がる事を期待します。赤潮に関しても、現在のところ見られませんが今後の情報に注意が必要です。
[10月予想相場]養殖マダイ
規 格 |
予想相場(円/kg) |
1.8kgUP/尾 |
1,400~1,150 |
1.7~1.5kg/尾 |
1,400~1,150 |
1.4~1.2kg/尾 |
1,400~1,150 |
1.1~0.8kg/尾 |
1,400~1,150 |
【活物】
瀬戸内(兵庫、徳島)方面からの入荷が主体となり、入荷量、相場共に昨年並で推移すると思われます。天然物は、定置網、底曳網物の入荷が徐々に始まっていますが、気温が下がって需要の高まりと共に漁獲量が増えてくるのを期待します。現状では海水温の高さから漁模様はずれ込む可能性も懸念されます。晩秋から冬にかけて身が締まりおいしい時期になります。
【〆物】
ウマヅラハギは山陰(山口・島根、鳥取)、富山、石川方面から入荷があり相場は昨年より強含みの見込みです。ウスバハギは三重を主体に鹿児島、山口、高知他、各地から水揚げがありこちらも相場は昨年より強含みになりそうです。カワハギは京都、和歌山方面主体で入荷が見込まれます。九州での水揚げもありますが、地場での供給が主で入荷はあまり見込まれません。全体的に入荷量は10月に向かって増えてきます。それに伴い夏場弱かった需要も秋の深まりとともに煮付け・鍋物と高まってきます。中国の輸入停止が継続し、影響がどう出てくるのか今後の動向に注意が必要です。
【ムキハギ】
現状のところ入荷はありませんが、原料の水揚げが増えてくると富山・青森方面などから入荷が見込まれます。オーダー生産のような傾向になりつつあり、生鮮(原料)の相場が強ければ入荷量は減少すると思われます。相場は昨年並の強含みを見込んでいます。
[10月予想相場]ウマヅラハギ・カワハギ・ウスバハギ
種 類 |
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
|
活 物 |
天然ウマヅラハギ |
兵庫・徳島他 |
800~300g/尾 |
1,500~ 500 |
養殖カワハギ |
愛媛・香川・大分 |
1.0~0.2kg/尾 |
6,000~1,000 |
|
養殖ウマヅラハギ |
愛媛・香川・大分 |
800~200g/尾 |
3,500~1,000 |
|
〆 物 |
ウマヅラハギ |
長崎・山口・ 山陰・富山他 |
500~300g/尾 |
1,200~ 500 |
カワハギ |
京都、和歌山他 |
300~200g/尾 |
1,600~ 500 |
|
180~150g/尾 |
1,700~ 400 |
|||
ウスバハギ |
各地 |
1.2~0.7kg/尾 |
1,800~ 500 |
国内物は、九州(長崎、熊本、大分他)からの入荷が中心となります。在池量は高水温の影響で稚魚導入が少なかった事から、赤潮の影響で斃死があった昨年並もしくはやや多めにとどまっています。入荷量は昨年並を見込んでおり、飼料、電気代等の経費の高騰により生産原価が上がっており、相場も昨年並で推移すると思われます。中国産の生産量は昨年並で推移すると思われ、現状の為替の状況では、相場も昨年並で推移する見込みで、国産との価格差が詰まってくる事から入荷量は昨年同様、少なめで推移すると思われます。
[10月予想相場]養殖トラフグ
産地 |
規格 |
予想相場(円/kg) |
国産 |
1.0kg/尾中心 |
3,800~2,000 |
800g/尾中心 |
3,300~2,000 |
|
中国産 |
1.0kg/尾中心 |
3,600~2,000 |
長崎、大分他からの入荷となります。在池量は引き続き端境期が続く為、中心サイズは800~600g/尾と小さめになります。新物が出てくるのは高水温の影響を受けて11月以降にずれ込むでしょう。入荷量、相場共に昨年並を見込んでいます。輸入物は韓国から入荷となりますが、在池量はこちらも昨年並で中心サイズは1.5kg~600g/尾で推移すると思われます。入荷量、相場共に昨年並を見込んでいます。韓国の旧盆の繁忙期に向けて浜値が強含みになる傾向から、相場の変動にはご注意ください。入荷量は昨年並を見込んでおり、相場は昨年並で推移すると思われます。 国内物も韓国物も高水温の影響で斃死が出ており、引き続き、今後の動向には注意が必要です。
[10月予想相場]養殖ヒラメ(国内物・韓国産)
規 格 |
予想相場(円/㎏) |
1.0㎏/尾中心 |
2,800~1,000 |
800g/尾中心 |
2,500~1,000 |
600g/尾中心 |
2,500~ 800 |
500g/尾中心 |
2,500~ 800 |
長崎、福岡、山口、愛媛方面から中心に入荷が見込まれますが、10月は産卵期のため、三陸(岩手・宮城)、徳島などで禁漁に入るところが増えて、毎年、全国的にアワビの水揚げが少なくなる時期です。11月に入りますと三陸(岩手・宮城)方面から順に解禁されていきます。入荷量は海水温上昇の影響もあって昨年同様少なく、相場も昨年並で推移すると思われます。韓国の養殖物は在池量が潤沢で、旧盆の需要も10月には落ち着く事から順調な入荷が見込まれ相場も昨年より弱含みで推移すると思われます。国内物に比べて扱いやすい価格となっておりますので販売よろしくお願い致します。
[10月予想相場]アワビ
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/㎏) |
国内物 |
300gUP/個 |
30,000~18,000 |
300~200g/個 |
23,000~15,000 |
|
200~100g/個 |
16,000~ 8,000 |
|
韓国(養殖) |
100gUP/個 |
6,500~ 3,500 |
100g以下/個 |
4,500~ 2,500 |
【ズワイガニ】
ロシアからの入荷となります。状況が不安定な事から入荷は安定せず、昨年同様少なめで推移すると思われます。相場も昨年並の強含みを見込んでいます。北海道はオオズワイガニの入荷が中心となりますが、昨年より入荷量が減少しています。相場は昨年より小さいサイズは弱含みで500gの大きいサイズは入荷量も少ないですが相場は昨年並で推移すると思われます。
【毛ガニ】
北海道主体の入荷となり、昨年より入荷量は増え水揚げ状況が安定しています。相場は昨年並で見込んでいますが、特に大型サイズの引き合いが強くなると思われます。300gの小さいサイズが多く、1kg-800g前後の大きいサイズが少ない状況です。
[10月予想相場]ズワイガニ・毛ガニ
種 類 |
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
ズワイガニ |
ロシア |
1.0~0.5kg/尾サイズ |
4,500~ 2,500 |
オオズワイガニ |
北海道 |
0.5kg-0.2kg/尾サイズ |
3,500~ 700 |
毛ガニ |
北海道 |
1.0~0.8kg/尾サイズ |
20,000~10,000 |
0.7~0.3kg/尾サイズ |
8,000~ 4,000 |
輸入物は中国物(天然・養殖)中心の入荷ですが、現在のところ、夏場の高気温から品質は安定せず、水揚げは例年並ながら入荷に至っておりません。状況を見て入荷が始まるのは9月末頃からでしょう。国内物も高水温により千葉は不安定な入荷で推移し、三重も大・大、大の大型サイズの活け込みものが入荷しています。相場も日々、変動が激しい状況となっています。10月に入りますと、水温の低下に伴い、千葉方面も安定し、小型サイズの入荷も見込まれます。入荷量は国産、中国産共に昨年並を見込んでおり、相場も昨年並で推移すると思われます。
[10月予想相場]ハマグリ
産 地 |
中心サイズ |
予想相場(円/㎏) |
中国 (養殖・天然) |
大(100~80g) |
1,600中心 |
中( 80~60g) |
1,400中心 |
|
小( 30~20g) |
1,200中心 |
|
千葉・三重他(天然) |
100~30g |
3,200~2,500 |
【生玉(ホタテ貝柱)】
高水温による斃死の影響で北海道・宮城県をはじめ各地の生産量は減少傾向にあります。宮城県は盆前で今季の水揚げを終了した浜もあり北海道からの入荷が主体で全体として入荷数量は減少する見込みです。輸出向けの引き合いが強く浜値は輸出相場に牽引される形で強含みとなっています。
【殻付ホタテ】
宮城県の貝毒による出荷規制は解除されましたが元々の数量が少なく宮城県からの入荷は早期に終了する見込みです。北海道・宮城県からの入荷が主体となり水揚げが減っており輸出の引き合いが強いことから数量減、相場は強含みになるものと予想されます。
[10月予想相場]ホタテ
品 目 |
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
生玉(柱) |
北海道・宮城 |
12~15入 500g |
8,000~6,000 |
16~18入 500g |
|||
18~20入 500g |
7,000~6,000 |
||
21~25入 500g |
6,000~5,600 |
||
26~30入 500g |
5,000~4,000 |
||
殻付き |
北海道 |
7~8枚/kg |
1,500~1,200 |
現在のところ、例年より2週間早く北海道(根室)から入荷が始まりました。相場は3,500~700円/㎏で推移しています。品質はまだまだこれからで、9月中旬頃から水温が下がるにつれ、赤みは薄れ成熟して乳白色になり、徐々に仕上がってくると思われます。海水温が高い事もあり、成熟は徐々に遅れ気味になってきています。10月に入りますと北海道(稚内、礼文、羅臼、釧路、小樽、根室)からの入荷が中心で、他、鳥取方面からも漁次第では、少量ではありますが入荷が見込まれます。入荷量、相場共に昨年並を見込んでいます。10月中旬以降、シーズンに入り、入荷量も増えてきますが、同時に需要も高まってきます。相場は品質、入荷量(天候)によって大きく変わりますのでご注意ください。
[10月予想相場]タラ白子
産 地 |
予想相場(円/㎏) |
北海道 |
5,000~ 800 |
カキ種の天然採苗は、広島、宮城共に計画通りの数量を確保したようです。9月は国産の入荷がほぼ無い時期となります。韓国産は9月15日からの入荷を予定しており、2,800円/㎏中心スタートの相場を見込んでいます。10月に入りますと広島中心の、岡山、兵庫、三重(鳥羽)、宮城方面からの入荷が中心となります。現在のところ、高水温の影響で各地共、成育状況は悪く、スタートは昨年より少なめの水揚げを見込んでいます。(広島10月21日開始 昨年1日、岡山11月開始、宮城、三重未定)相場は、輸送コスト・資材費等の値上がりから引き続き、昨年並もしくはやや強含みを見込んでいます。カキは、「海のミルク」と呼ばれビタミン、ミネラルの各種栄養成分をバランス良く含んでいます。
[10月予想相場] カキ(むき身)
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/㎏) |
|
広島 |
加熱用 |
パック |
2,000~1,600 |
三重 |
生食・加熱用 |
5㎏箱 |
18,000~15,000円/ケース |
宮城 |
150gチューブ |
2,000~1,400 |
|
宮城 |
殻付(生食可) |
100~80g/個 |
90円/個中心 |
7月~8月は日本海の底曳網漁が休漁期間となるため一旦減少しますが9月には解禁になるため、入荷量は増えていきます。9月以降は兵庫、福井方面からの入荷も見込まれます。昨年同様、輸出向けの引き合いで中サイズ以下は冷凍される事が多い為、大サイズ(20~40g/尾)中心に入荷量する見込みです。水揚げが減少傾向にある事や台風シーズンを見込んで入荷量も昨年並で推移すると思われます。相場は関東方面の引き合いが強い事もあり、各サイズ6,000~1,500円/kgで昨年より少し高値を見込みそうです。
現在のところ、福井、石川(金沢)の水揚げもありますが、青森、岩手方面が主体です。例年より水揚げも多く、サイズは25~30入中心となっており、大阪は30入中心の荷動きとなっています。例年だと10月は、新潟、秋田、山形方面の日本海側の入荷がありますが今年の水揚げは期待薄そうです。青森、岩手方面を中心に一部、北海道、日本海側(石川、新潟、秋田、山形)方面からも入荷が見込まれます。漁場によってサイズのばらつきはありますが、入荷の主体は20~25入になってくる見込みです。宮城方面のトロール漁が解禁し、バラ(水氷ボックス)での入荷も始まる見込みです。入荷量、相場共に昨年並で推移すると思われます。
[10月予想相場]スルメイカ
種 類 |
規 格 |
予想相場(円/ケース) |
釣物 |
5.0~4.5kg 20入 |
8,000~6,000 |
4.5~4.0kg 25入 |
7,000~5,500 |
|
4.0~3.0kg 30入 |
7,000~4,500 |
|
トロール |
4.0kg 水氷ボックス |
3,600~2,800 |
現在のところ、長崎(壱岐・対馬)、山口(特牛)方面からの入荷が中心となります。水揚げは例年通りあり、相変わらず小型の3立、3半サイズが中心です。10月は盛漁期を過ぎて徐々に漁が減少する時期になります。引き続き長崎(壱岐、対馬)山口(下関、特牛)からの入荷が中心となります。8月はある程度安定した水揚げがありましたが、冷凍相場が高く相場が下がらないと予測されます。
[10月予想相場]ケンサキイカ
規格(約4.0kg入) |
予想相場(円/ケース) |
2立( 8~14入) |
28,000~12,000 |
2半(18~22入) |
20,000~10,000 |
3立(24~28入) |
15,000~ 9,000 |
【水ガレイ】
宮城、福島、福井、山陰(鳥取、島根)からの入荷が中心となります。9月に入り、各地、底曳網漁が始まりました。宮城、福島、福井方面は、水揚げ次第ですが入荷量は昨年並み、相場は昨年より強含みで推移すると思われます。一方、山陰(鳥取、島根)方面は地元、加工需要が強い上に水揚げが少ない見込みで、入荷量、相場共に昨年並で推移すると思われます。
【赤ガレイ】
9月に漁が解禁される予定で、去年同様、北陸(石川、福井)、兵庫、山陰(鳥取、島根)の日本海方面中心の入荷、サイズは全体に大きめを期待したいところです。入荷量も昨年並と思われ、相場は量販店向けのサイズがやや強含み傾向にありますがほぼ、昨年並で推移すると思われます。
[10月予想相場]カレイ類
種 類 |
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/ケース) |
水ガレイ |
宮城・福島・福井 |
3.0kg 5~ 6入 |
3,300~2,000 |
3.0kg 7~ 10入 |
3,300~2,000 |
||
3.0kg 11~13入 |
2,400~1,800 |
||
鳥取・島根(山陰) |
3.0kg 5~ 6入 |
4,500~3,000 |
|
3.0kg 7~ 9入 |
4,500~3,000 |
||
3.0kg 10~13入 |
4,500~3,000 |
||
赤ガレイ |
日本海 各地 |
7.0~4.5kg 9~12入 |
7,500~5,500 |
7.0~4.5kg 15入 |
7,000~5,500 |
||
7.0~4.5kg 20入 |
7,500~5,500 |
||
福井(越前) |
6.0~4.5kg 9~12入 |
4,500~3,500 |
|
6.0~4.5kg 15入 |
5,000~4,500 |
||
6.0~4.5kg 20入 |
5,000~4,500 |
8月10日に全船出漁し、盆明けより好調な水揚げが続いています。昨年より漁場が近い為、入船もほぼ毎日あり、鮮度、脂乗りも良好です。組成は150g/尾以上が30%、150~100g/尾が40%となっており、良型が中心になります。現在の相場は150g/尾サイズ1,150~1,000円/㎏、150~130g/尾サイズ1,000~700円/㎏で推移しています。10月もこのまま漁は継続し、サイズ感や相場も現状を維持する見込みです。
【マサバ】
現在のところ、定置物は富山(400g/尾中心)や宮城(800~500g/尾)が、巻網物は九州(長崎、佐賀)、三重の800g/尾~餌サイズで、不安定ながら水揚げが続いています。鮮度は良好ですが全体に脂は薄い傾向にあります。10月に入りましても引き続き水揚げは不安定ながらも続くと思われます。三陸(岩手、宮城)方面の定置物が見込み薄でずれ込む公算が強く、全体の水揚げ・入荷量共に昨年より少なめで推移するものと思われます。ノルウェーの冷凍相場の影響もあり、相場は強含みで推移すると思われ、諸経費の高騰の影響もあり、底値がしっかりしてくるでしょう。
【ゴマサバ】
現在のところ巻網物で鹿児島、静岡の800-600g/尾サイズの水揚げが、不安定ながらも入荷の中心となっています。脂は今になって乗ってきました。少し見えていた高知、三重方面に関しては続かず、見込み薄のようです。10月に入りましても引き続き鹿児島、静岡からの巻網物の入荷が中心となります。水揚げが不安定のため入荷量は昨年より少ないと思われ、相場は諸経費の高騰の影響もあり強含みで推移する見込みです。
[10月予想相場]サバ
種 類 |
産 地 |
漁法 |
規 格 |
予想相場(円/ケース) |
マサバ |
九州・三重 |
巻網 |
5.0kg 8入 |
3,000~1,600 |
5.0kg 10入 |
2,200~1,600 |
|||
宮城・富山 |
定置 |
4.8kg 8入 |
2,500~1,600 |
|
4.8kg 10入 |
2,200~1,600 |
|||
ゴマサバ |
鹿児島・静岡 |
巻網 |
4.8kg 8入 |
2,000~1,500 |
4.8kg 10入 |
2,000~1,500 |
【平アジ】
(巻網物)現在のところ、九州(長崎、佐賀、福岡)方面の小型巻網物中心の400~300g/尾サイズ、大型巻網物は280~220g/尾サイズの水揚げが不安定ながら続いております。10月に入りましても九州(長崎、佐賀)の大型巻網物、小型巻網物の入荷は続く見込みですが、今より小型サイズ中心となりつつ水揚げは減少し、昨年並の推移になると思われます。入荷量は昨年よりやや少なめで相場は昨年並を見込んでいます。山陰(境港)は小型サイズのため加工用となり入荷がない見込みです。
(定置物)富山の500~400g/尾サイズの大型中心で推移しています。水揚げは不安定ですが、他産地の定置物が少ない事から、入荷量は昨年より少なめを見込んでおり、相場も昨年並の高値安定で推移すると思われます。これからの水温低下に伴う水揚げに期待です。
【丸アジ】
福岡、山口方面の小型巻網物が300~200g/尾サイズで脂は薄いですが順調な水揚げが続いています。10月に入りましても、引き続き、福岡、山口方面の小型巻網物の入荷が中心となります。入荷量、相場共に昨年並で推移すると思われます。
【小アジ】
現在のところかなり水揚げが少ない状況が依然続いております。例年では静岡(沼津、伊東)方面で80-60g/尾前後のサイズの水揚げが少しずつ出始める時期になりますが、厳しい状況が続いております。水揚げ状況も期待するのと例年並みの相場2.0kg1,000-800円/ケース中心で推移してほしいと期待したいです。
【豆アジ】
高知、三重方面を中心で、水揚げは増え始めました。関東の引き合いも強く2.0kg40~20g/尾サイズ800~600円/ケースで推移しています。10月に入りましても引き続き、高知、三重からの入荷が見込まれ、入荷量は昨年並、相場は諸経費の高騰から昨年よりやや強含みで推移すると思われます。
[10月予想相場]アジ
種類 |
産地 |
規格 |
予想相場(円/kg) |
|
平アジ |
長崎・佐賀 |
巻網 |
400~300g/尾 |
1,300~ 500 |
300~250g/尾 |
900~ 400 |
|||
京都・富山 |
定置物 |
500~400g/尾 |
2,400~ 800 |
|
丸アジ |
福岡・山口 |
小型巻網 |
250~200g/尾 |
500~ 300 |
小アジ |
静岡・石川・富山 |
2.0kg80~60g/尾 |
900~700円/ケース |
|
豆アジ |
高知・三重 |
2.0kg40~20g/尾 |
800~600円/ケース |
現在のところ、九州(長崎)より、大中羽 5.0kg水氷(80~90g/尾サイズ)の入荷が安定しており、1,800~1,500円/ケースで推移しています。100gUP/尾サイズ大羽は北海道方面で見られますが、餌喰いで腹が弱く、入荷はほとんど見込めない状況が続いています。中小羽は千葉主体の愛知の水揚げですが不安定で、3.0kg(40~30g/尾サイズ)1,200~900円/ケースと強含みで推移しています。宮城方面も水揚げは見られますがまだ小型な事から鮮魚出荷はこれからで今後に期待したいところです。10月に入りましても大中羽は九州中心、中小羽は千葉・愛知に鳥取が加わってくる見込みで中心は千葉、鳥取になると思われます。総じて入荷量は昨年並と思われ、相場は先月と保合いで推移すると思われます。
[10月予想相場]イワシ
種 類 |
規 格 |
予想相場(円/ケース) |
大中羽 |
5.0㎏(80g/尾前後)水氷 |
1,800~1,500 |
中小羽 |
3.0kg(60~50g/尾) |
1,200~1,000 |
大羽 |
4.0k(100g/尾) |
3,000~2,000 |
現在のところ、九州(長崎、福岡)方面の釣物、巻網物は水揚げがかなり少なめになっています。島根、新潟、秋田、岩手、青森方面の水揚げは多くはありませんが続いています。サイズが各産地共、バラバラで20.0kg/尾近いものから1.0kg/尾の小型サイズ迄、様々です。9月同様で定置網物が主体になっており、釣物の入荷は少量です。身質はどの産地もまだ脂は薄く、きれいな赤身中心となっています。10月に入りますと現在、水揚げのある産地の漁獲が増えてくる事を期待しています。主力となる九州(長崎、福岡)の巻網漁、釣物も今年は不漁であり、単価が高く量販販売に影響がありそうです。各地共、成長と共に脂も乗ってくると思われます。入荷量、相場共に昨年並を見込んでいます。
[10月予想相場]ヨコワ
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/㎏) |
青森・九州(長崎・福岡) |
10.0~6.0㎏ |
2,500~1,000 |
4.0~3.0㎏ |
1,800~ 700 |
|
2.5~2.0㎏ |
1,500~ 500 |
【生鮮物】
○脂物
生鮮の脂物の入荷は国産養殖本マグロ中心となり、鹿児島、大分、長崎、高知、三重、和歌山方面他からの入荷となります。各地3年魚(70~50kg/尾中心)の出荷となり、成育も順調で在池量も潤沢な事から順調な入荷が見込まれ、入荷量、相場共に先月並で推移すると思われます。天然物の本マグロは、宮城の巻網物、宮城、青森、北海道の延縄物、青森、北海道の釣物の入荷が見込まれます。各地共、多くはなく昨年並の入荷を見込んでいます。輸入物はカナダ、アメリカ(北米東海岸)からの入荷が昨年並に見込まれます。
○赤身
生鮮のキハダ(メバチの水揚げは少ない 関東需要、地元(宮城)需要)の国内物は宮崎、高知、和歌山の延縄物中心の入荷となります。気温が下がると共に品質は回復に向かいます。入荷量は例年並を見込んでおり、相場も昨年並を見込んでいます。輸入物の入荷は水揚げがありますが、身質や為替の問題から少量にとどまると思われ、インドネシア方面が中心になるでしょう。入荷量、相場共に昨年並を見込んでいます。
【冷凍物】
○脂物
冷凍の脂物は静岡水揚げのインドマグロが主体となります。水揚げは例年並みですが、産地在庫が品薄状態です。入荷量は生鮮の入荷量に合わせて集荷したいところですが、引き合いも強く、相場も先月より強含みで推移すると思われます。地中海の畜養本マグロに関しては、新物も順調ですが相場も高く需要供給があり荷動きが活発化しています。入荷量は昨年並を見込んでいますが、相場は先月より強含みで推移すると思われます。
○赤身
冷凍のキハダ、メバチ共に静岡水揚げ、台湾・中国船籍物の入荷となります。現在のところ、大西洋の漁場の水揚げもあり、入荷量は現状より増えてくると思われます。しかしながら、例年良好な品質が安定しません。在庫は少ない為、セリ物の良品は強含みな事から荷動きが鈍くなってきています。一方、製品価格も上がってきています。入荷量は昨年並を見込んでいますが相場は総じて先月よりかなり強含みで推移すると思われます。
北米抱卵ニシン漁とカズノコ生産予想(単位=枠と漁獲・S㌧、カズノコ・M㌧)
漁場 |
漁法 |
2024年 |
2025年 |
||||||
枠 |
漁獲 |
卵率 |
カズノコ |
枠 |
漁獲 |
卵率 |
カズノコ |
||
サンフランシスコ |
刺網 |
0 |
0 |
0.0% |
0 |
0 |
0 |
0.0% |
0 |
カナダBC |
刺網 |
3,123 |
3,144 |
14.0% |
440 |
5,475 |
2,986 |
14.0% |
418 |
巻網 |
3,159 |
3,150 |
12.0% |
378 |
5,298 |
4,838 |
12.0% |
580 |
|
小計 |
6,282 |
6,294 |
13.0% |
818 |
10,773 |
7,824 |
13.0% |
998 |
|
シトカサウンド |
巻網 |
81,246 |
13,300 |
11.0% |
1,430 |
36,720 |
6,300 |
11.0% |
693 |
コディアック |
巻網・刺網 |
8,650 |
600 |
10.0% |
60 |
|
|
|
|
ブリストル(トギヤック) |
巻網 |
31,030 |
0 |
|
|
|
|
|
|
刺網 |
7,757 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
小計 |
38,787 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
総合計 |
|
|
20,194 |
|
2,268 |
|
14,124 |
|
1,691 |
※ S㌧:ショートトン M㌧:メトリックトン
《2025年度 数の子及び抱卵ニシン漁獲概況》
【カナダ産】・・3月漁獲のカナダ抱卵ニシンは、昨年対比26%増の約7,824tとなりました。巻き網・4,838トン、刺し網・2,986トンの水揚げとなっており、昨年は大サイズ中心のアソートでしたが、今年は刺し網が大・中サイズ、まき網が中・小サイズのサイズ組成となっております。価格の方は、為替が昨年よりも円高に振れたため安くなると予想されましたが、現地がその部分をいくらか吸収する価格提示を行ってきたため、内価は昨年並みと考えられます。
【米国シトカ産】・・4月上旬に漁獲は終了し、昨年比50%減の約6,300トンの大幅減となっております。シトカ産は昨年から引き続き販売先に対して、受注生産の形式をとっており、大幅減とはいってもオーダー通りの漁獲といった形になります。メーカーは北海道産を宛にしていたためオーダーを抑えた背景があります。しかしながら昨年の越年在庫が一定数ありますので、原料数自体に不安はありません。価格に関しましては、最低保証価格よりも若干上げての終値となり、為替が有利にはなるものの海上運賃や経費の高騰もあり、製品価格は昨年並みになるかと思われます。
【ブリストル】・・大手パッカーのシルバーベイより最低保証価格が設定されましたが、日本側が求める価格との乖離が広がり、コスト面で折り合いがつかず操業見送りの予定となっております。
【北海道 前浜】・・日本海沿岸の刺し網漁を主体としたニシン漁ですが、昨年は約10,000トンと大豊漁となったものの、一転して昨対40%代で推移しており、浜値の高騰を招いております。
8月上旬よりノルウェーでの新漁が始まり、国内到着価格が予想を遙かに上回る昨年の5割増し以上の相場となりました。それを受け各社の製品は順次値上げとなります。国内産についてもノルウェーの影響から強含みとなる予想です。
[10月予想相場] 塩サバ
産地 |
サイズ(8kg/尾数) |
予想相場(円/ケース) |
ノルウェー(加工地・銚子) |
16尾入 |
12,000/中心 |
18尾入 |
10,000/中心 |
|
20尾入 |
10,000/中心 |
|
国産原料 (加工地・銚子) |
14尾入(品薄) |
15,000中心 |
16尾入(品薄) |
13,000中心 |
|
18尾入 |
11,000中心 |
|
20尾入 |
10,000中心 |
8月より日本船の漁が始まり、ここ数年無かった豊漁と脂の乗った大型サイズが獲れております。北海道では日々の水揚げの多くが鮮魚主体の出荷に追われいる状況ですが、塩さんまの生産は遅れ気味ですが今年は大型の塩さんまに期待が持てます。
[10月予想相場] 塩サンマ
サイズ(尾/7.5kg) |
予想相場(円/ケース) |
50尾入 |
9,000中心 |
55尾入 |
8,000中心 |
60尾入 |
7,000中心 |
8月16日からの山口・浜田でのどくろの漁が始まっており、笹ガレイ・水カレイが混獲されて水揚されている状況です。エテカレイの漁は9月1日に香住で解禁となりますが、各メーカー共にほぼ在庫が無い状況となっていることから、新物の製品相場は高値でのスタートになると予想されます。
[10月予想相場] 干しガレイ類
種類 |
サイズ |
予想相場(円/箱) |
笹ガレイ |
2kg 10~18入(品薄) |
6,500~4,000 |
水ガレイ |
2kg 10~18入(品薄) |
4,000~3,500 |
エテガレイ |
2kg 10~18入(品薄) |
3,500~3,000 |
【真アジ】・・9月に入っても、国産原料の主要産地である長崎他での水揚げ状況は悪く、生鮮向けが中心となっているために加工原料としての確保は難しく、尚且つ産地メーカー加工に優先されるため沼津などの加工地は原料確保に苦戦する状況が今後も続くと予想されます。
【サンマ】・・8月10日の出漁以来、この10年水揚げの無かった大型サイズが連日獲れております。一方で公海沖での台湾船による漁は昨年に比べサイズも少し大きく数量も伸びていますので11月頃には原料環境が良くなると予想されます。
【カマス】・・山陰沖の底引き網漁が盆明けに解禁になりましたが山陰・九州(長崎)での水揚げは共に悪い状況が続いていることから、9月以降の相場も強含みで推移すると予想されます。
【真ホッケ】・・北海道ではトロール漁が休漁期に入っている為、9月以降に稚内の底引き網漁が始まるまでは端境期の状況です。中・小サイズの原料在庫は皆無で、350gUPのみの状況です。相場は例年より2割近く高騰しており、稚内の漁が始まっても暫くは状況の好転は望めず、水揚げ状況は良くないとの予想です。
[10月予想相場] 開物
品名 |
原料 |
サイズ(g/枚) |
予想相場(円/枚) |
真アジ開 |
国内産 |
200~ 80 |
350~100 |
真ホッケ開 |
北海道 |
350~150(品薄) |
320~200 |
カマス開 |
島根・長崎 |
250~ 80(品薄) |
350~150 |
サンマ開 |
国内・台湾 |
110~ 80(品薄) |
250~100 |
B-1の東沖漁が不漁の為に南方での漁に切り替えた後、少しですが水揚げが増えている状況です。P-S規格の加工に必要な1.8上の水揚げも散発的でしか無い為、原料確保は依然厳しい状況が続いております。ここまで強含みで推移していた相場は高止まりの状況となっていますが、今後の水揚げも安定しないとの予想から今後の相場の変動に注意が必要です。
[10月予想相場] カツオたたき
|
規格 |
予想相場(円/kg) |
カツオタタキ冷凍 |
B-1 |
2,000~1,800 |
P-S |
1,800~1,600 |
8月も各地の漁がまとまらない状況で終わり、相場は強含みで推移しております。少し徳島の水揚げが見え始めましたが断続的で、兵庫(淡路)・高知・和歌山をはじめ愛知・静岡など各産地ともに不漁が続いている状況です。各産地とも良品といえる商品はごく僅かで現在のサイズについては大型~中型のものが中心となっています。今後の各地の水揚げに期待しますが、現在の状況がこのまま続くと水揚げ不足の状況が長期間に及んでいることから、製品相場もさらなる強含みになると予想されます。
[10月予想相場] しらす釜揚げ
産地 |
規格 |
予想相場(円/㎏) |
徳島・兵庫・和歌山・愛知・静岡 |
1kg/箱・2kg/箱 |
4,000~3,000 |
【いわしみりん】・・原料となる千葉県産片口イワシの煮干し需要が続いております。製品価格の値上げ後も製品の荷動きに影響は少なく、10月も相場の高値安定が続くと予想されます。
【さばみりん】・・ノルウェー原料は8月上旬に値上げが行われ、イギリス・アイルランドでも9月~10月には値上げが予定されており、益々国産さばの需要が伸びると予想されることから、国産相場も強含みにて推移すると予想され、今後の相場の動きに注意が必要です。
【ままかり・アジ味醂】・・タイ・ベトナムに於いて不安定な水揚げが続いております。為替の影響から次回搬入の原料相場は強含みとなり、製品相場も強含みのまま推移すると予想されます。
【ししゃもみりん】・・ノルウェーが禁漁と決め、アイスランドにおいても今年漁獲規制を行うことが決まり、昨年の漁獲量2,000トンに対して10分の1程度の水揚げになるとの予想です。各サイズ品薄状況の為、製品相場は8月~9月にかけてさら2割程度の値上げ予定から、10月は高値継続の予想です。
[10月予想相場] みりん干し
魚 種 |
産 地 |
サイズ |
予想相場(円/kg) |
片口イワシ |
千葉 |
2kg 80枚 |
3,200~2,800 |
サバ |
国産・欧州 |
各サイズ |
1,900~1,500 |
アジ |
タイ・ベトナム |
各サイズ |
2,200~2,000 |
ママカリ |
タイ・ベトナム |
各サイズ |
2,100~1,800 |
シシャモ(品薄) |
ノルウェー・アイスランド |
各サイズ |
3,300~3,100 |
ウルメ上乾については先月に続き各主要産地でのまとまった水揚げが無い状況となっています。九州(鹿児島・宮崎)で若干の水揚げがあるくらいで、四国(徳島・高知・愛媛)ではほぼ水揚げがない状況が続いています。現在の水揚げの少なさから今後の出漁を取りやめることも考えられ、より製品の供給が不足すると予想されます。資材や運賃・経費等の値上げの影響から製品相場も強含み状況となっています。またウルメ若干しについても九州(宮崎・大分)での水揚げが少ない状況が続いています。8月に始まった山口での漁も芳しくなく、相場は強含みで推移しております。今後の漁模様に期待がかかりますが状況の好転は難しいと予想されます。
[10月予想相場] 丸干し
種 類・産 地 |
規 格 |
予想相場 |
ウルメ上乾 四国(徳島)・鹿児島 |
小(約9~10cm) |
4,500~4,000円/kg |
中(約11~12cm) |
4,000~3,700円/kg |
|
ウルメ若干 山口・九州(大分・宮崎) |
15~10尾 |
200~ 140円/本 |
9月に入り兵庫・徳島を中心にやや水揚げが見えてきましたが依然として水揚げ状況は悪く、他の産地の水揚げも少ないため今後の水揚に期待したいところです。不漁の影響を受け上品・並品ともに相場は上昇していましたが、高値疲れからやや弱含み傾向にあります。
[10月予想相場] ちりめん
種類 |
産地 |
予想相場(円/kg) |
上品 |
兵庫・大分(品薄) |
6,000中心 |
並品 |
兵庫・大分(品薄) |
4,000中心 |
製品価格は高値維持のまま推移しており、真子・上品の荷動きは悪く、安価な切子に需要が集中しております。その為、年末に向けスポット品は出にくい状況にあると予想されます。
[10月予想相場] 辛子明太子・助子
種 類 |
予想相場(円/kg) |
|
塩助子 |
真子・上品 |
3,000~2,000 |
辛子明太子 |
真子・上品 |
3,000~2,000 |
辛子明太子 |
並品 |
2,000~1,500 |
在庫からの提案が続くため、9月末までは現状維持の状況です。北海道産は味付いくらのみの供給となっており、アメリカ・ロシアのマス卵については案内できるフリー在庫はありません。インバウンド需要が継続中のため商品の確保は非常に難しく、相場は高値維持と予想されます。秋鮭の新物イクラの流通は9月中頃から、輸入マス卵は今年も厳しい状況ですが、入荷が有れば11月には製品化される予定です。今年の北海道産秋鮭漁による水揚げは過去最低水準との予想から新物相場はそれぞれ昨年度よりも強含みとなる予想です。
[10月予想相場] 味付いくら
種 類 |
予想相場(円/㎏) |
|
国内産(秋子) |
味付けいくら(品薄) |
15,000~13,000 |
輸入物(マス) |
味付けいくら(品薄) |
9,000~ 8,000 |
ロシア産紅鮭漁は前年より漁獲枠が増え、8月下旬の時点で東カムチャッカでは少量の水揚げ状況ですが、西カムチャッカに於いては豊漁で昨対比125%になっております。アメリカ産の今年の漁獲量は昨年に比べ増えてはいるものの自国消費とヨーロッパからの引合いが強く、相場は強含みで国内搬入は極めて少量の予想です。また、為替や国内在庫の変動次第で国内相場も大きく動く可能性もあり、販売は難しい状況です。
チリ銀については大きいサイズが余剰気味となっており、現在の相場は弱含みであるものの、新物提示価格が強含みとの情報から今後相場は徐々に強含みへ推移していくと予想されます。
[10月予想相場] 塩紅鮭
産 地 |
サイズ |
予想相場(円/kg) |
ロシア |
6尾入/17.5㎏ |
3,200~2,900 |
7尾入/17.5㎏ |
3,000~2,700 |
|
8尾入/17.5㎏ |
2,800~2,500 |
|
9尾入/17.5㎏ |
2,600~2,300 |
|
北海道 |
2.0㎏/尾中心 |
5,500~5,000 |
冬の鍋料理の定番「おでん」。最近はレンジで温めて食べることが出来る個食おでんや地域に根付いた特色のある珍しいものも増え、より手軽に自宅で食べられるものが増えております。様々な具材の中の練り物に注目しますと、関西での売れ筋は「ちくわ」「ごぼう天」「ひら天」の3つが変わらない人気で。価格については、原材料価格や資材費・高熱費・配送費等の諸経費の値上げにより、多くのメーカーで価格訂正が行われます。
つみれは、いわし・あじの青魚や、すけそうだら・ほっけ等の白身魚をベースに団子状にして湯煎したものです。ノドグロやカニのように地方の特色のある魚介を加えたり、野菜等を入れ、味だけでなく健康にも気を使った商品も増えています。おでんや鍋商材に欠かせない「つみれ」ですが、最近では様々なアレンジレシピが出ており、和食だけでなく洋食としても楽しんで頂けます。
【養殖ブラックタイガー】・・インド産に関しては集約養殖玉の水揚げが始まってくる時期ですが、今のところまとまったオファーが出にくい状況です。インドネシアでは現地の天候不良による生育不調のため、対米向けの成約残出荷に追われている状況です。そのため、他国に向けてのオファーがほぼ無い状況になっております。国内市況に関しては先月と同様に大型玉の国内在庫がほとんど無い状況のため、8/12・13/15等の相場は強含みで引き続き推移すると予想されます。26/30以下サイズに関しても国内在庫が少ないため、相場は強含みで推移すると予想されます。
【養殖バナメイエビ】・・インド産に関しては現在インドのUS関税が50%になっており、対米向けの成約はストップしている状況になります。そのため、日本を含む他国向けへのオファーが増加することが予想され浜値は下がる見解ですが、ベトナムが加工原料用に成約を進めると予想されるので、結果的に相場の変動は少ないと予想されます。国内在庫に関しても、在庫を持ち合っている状況で実需ベースでの荷動きになるため、相場は弱含みで推移すると予想されます。エクアドル産に関しては現地相場が反転しており、相場は強含みで推移しております。国内在庫に関しては各社ある程度消化が進んで来ており、フリーの安手玉がほとんど出てこない状況になります。21/25サイズに関して、量販向けの販売がこのサイズに集約してきているので在庫の動向に注意が必要です。
【アルゼンチンアカエビ】・・アルゼンチンではようやく労使交渉が妥結し、出漁を始めた模様です。例年に比べて漁に出るのが遅れている為、全体の漁獲量は少無くなる予想です。また、赤えびの成長が進んでいるため、L-1サイズ中心のアソートになると予想されます。ですが、新物の搬入は早くとも11月末~12月初旬頃になるため、年末に向けての商談は間に合わない可能性が高いと予想されます。国内在庫に関しては各社ある程度の在庫は持っているとは思いますが、各サイズフリー在庫が出てこない状況になります。新物の搬入が見えてきたため、L-1は少量出てくるかもしれませんが、現地価格も高値圏のためしばらく強含みで推移すると予想されます。L-3は今回の漁でほとんど獲れていないようなので、来年の9月頃まで品薄状態が続く予想です。
[10月予想相場] 冷凍エビ ※1ポンド:約450g
種類 |
サイズ(1ポンドあたりの尾数) |
予想相場(円/枚) |
養殖BT |
13/15(品薄) |
7,800~7,600 |
16/20 |
6.600~6,200 |
|
21/25 |
6,400~6,000 |
|
26/30(品薄) |
5,800~5,400 |
|
31/40(品薄) |
5,400~5,000 |
|
養殖バナメイ |
13/15 |
5.800~5,400 |
16/20 |
4,900~4,700 |
|
21/25 |
4,400~4,200 |
|
26/30 |
4,200~4,000 |
|
31/40 |
3,800~3,600 |
|
種類 |
サイズ(1㎏あたりの尾数) |
予想相場(円/㎏) |
アルゼンチンアカエビ |
L1 (10/20) |
3,000 |
L2 (20/30) |
在庫無し |
|
L3 (30/40)(品薄) |
在庫無し |
【チリ産養殖銀鮭】・・2024年8月~2025年6月の輸出統計が発表され、ドレス(頭・内臓除去)は対日向け昨年同時期比83%、海外向け昨年同時期比108%という結果になっています。先月同様に海外向け販売が好調を維持しており、シーズントータルの日本搬入は昨シーズンから約20,000トン減となる80,000トン前後の予想となります。新物価格を意識しつつ、10月の動向にも細心の注意を継続する必要があります。
【養殖トラウト】・・10月以降の相場については、年内の搬入減予想を背景に、原料・トリム製品ともに横這いにて堅調に推移するものと予想されます。しかしながら、好調なノルウェーやチリ産アトランティックサーモンの水揚げ状況と、弱含み傾向にある銀鮭トリム製品の影響が予想されるため相場展開には細心の注意が必要です。
【紅鮭】・・アラスカ・ロシア両産地共に2025年のシーズンがスタートしています。アラスカに関してはメインのブリストル湾での漁獲が大詰めを迎えており、2024年比27%増(2023年比1%減)の約4,000万尾で終了する予定です。ロシアに関しても漁獲が順調にスタートしており、すでに33,000トン超え(前年比120%強)となっています。漁獲は好況ではあるものの、顕著な国内向け販売を背景に高値でのスタートになり、10月もこの流れが継続するものと予想されます。製品についても横這いが予測されます。
[10月予想相場] 鮭鱒 ※1ポンド:約450g
魚 種 |
サイズ(ドレス1尾あたり) |
予想相場(円/㎏) |
紅 鮭 (ロシア産・アメリカ産) |
一級(2ポンド~4ポンド/尾) |
1,500~1,400 |
一級(4ポンド~6ポンド/尾) |
1,800~1,700 |
|
一級(6ポンド~9ポンド/尾) |
在庫なし |
|
トラウト(ノルウェー産) |
(2ポンド~4ポンド/尾) |
在庫なし |
(4ポンド~6ポンド/尾) |
1,550~1,500 |
|
(6ポンド~9ポンド/尾) |
1,650~1,550 |
|
銀 鮭(チリ産) |
(2ポンド~4ポンド/尾) |
1,250~1,200 |
(4ポンド~6ポンド/尾) |
1,350~1,300 |
|
(6ポンド~9ポンド/尾) |
1,250~1,200 |
国内ヤリイカの生鮮の水揚げは安定しておらず、冷凍製品も品薄状態が続いております。冷凍製品については、現物在庫が出てくればご案内可能な状況となっております。
スキンレス紋甲製品はスリランカ・パキスタン産を中心に品揃えしております。品質については良品の商材です。
[10月予想相場]ヤリイカ
種類 |
原産地 |
荷姿 |
サイズ |
相場(円/㎏) |
ヤリイカ(ケンサキ) |
長崎県 山口県 |
5kg×2 |
16/20尾/5kg(品薄) |
3,800中心 |
21/25尾/5kg(品薄) |
3,600中心 |
|||
26/30尾/5kg(品薄) |
3,500中心 |
|||
南アフリカ |
10kg |
200/300g/尾(品薄) |
3,400中心 |
|
300/400g/尾(品薄) |
3,400中心 |
[10月予想相場] 紋甲イカ (スリランカ、パキスタン等)
種類 |
荷姿 |
サイズ(g/枚) |
相場(円/㎏) |
スキンレス紋甲イカ |
10kg/ケース |
1kgUP |
4,300中心 |
5kg/ケース×2 |
700~1,000g |
4,300中心 |
|
500~ 700g(品薄) |
4,300中心 |
||
400~ 500g |
4,300中心 |
||
300~ 400g |
4,300中心 |
状況は変わりなく、国産ムラサキイカの水揚げは比較的に安定しており、今後国産物の数量は安定する見込みとなっております。中国産アカイカのロールイカの相場は、先月に引き続き横這いです。サイズ別で見ると40尾以上の大型サイズが少なくなり、50尾以下の小型サイズの製品搬入は増えると予想され、価格は引続き横這いの予想です。
[10月予想相場] ロールイカ
種 類 |
原料産地地 |
荷 姿 |
サイズ(/5kg) |
相場(円/kg) |
ムラサキイカ |
北海道・青森沖太平洋 |
5kg×2 |
8尾 |
1,350中心 |
中国 |
5kg×2 |
10尾 |
1,300中心 |
|
アカイカ |
中国 |
5kg×2 |
36尾(品薄) |
1,100中心 |
40尾(品薄) |
1,100中心 |
|||
50尾 |
1,100中心 |
|||
60尾 |
1,100中心 |
状況は変わりなく、国産船凍スルメイカについては、小型サイズ中心で品薄状況が続いています。陸凍物については、トロール物の国内IQF立替商品がありますが、小型サイズ中心なので数量は限定的です。ツボ抜きスルメイカの安定した搬入はありません。マツイカについては安定して搬入があり、相場はやや弱含みで推移しております。
[10月予想相場] スルメイカ・マツイカ
種 類 |
原産地 |
サイズ(8kg/箱) |
相場(円/ケース) |
船凍スルメ |
石川県 青森県他 |
23/25尾/8kg |
在庫無し |
26/30尾/8kg |
在庫無し |
||
31/35尾/8kg(品薄) |
19,000中心 |
||
36/40尾/8kg(品薄) |
16,500中心 |
||
種 類 |
原産地 |
サイズ(10kg/箱) |
相場(円/ケース) |
陸凍スルメ |
三陸、富山県 長崎県 |
26/30尾/8kg(品薄) |
20,000中心 |
31/40尾/8kg(品薄) |
20,000中心 |
||
種 類 |
原産地 |
サイズ(尾/7.5㎏)) |
相場(円/ケース) |
ツボ抜きスルメ |
中国 |
40尾/7.5㎏ |
11,000中心 |
50尾/7.5㎏ |
11,000中心 |
||
ツボ抜きマツイカ |
中国 |
40尾/7.5㎏ |
9,500中心 |
50尾/7.5㎏ |
9,500中心 |
太平洋原料のドル価は上がっており、入札に関しても中国からの引き合いも強く依然として高値維持の状況です。国内の製品、原料相場も急激に上がりつつあります。国内の原料搬入量も相当数少なくなると予想され、大西洋新物原料については欧州・中国などの引き合いも強く、高値維持のままですが太平洋原料が高値の為、値差が少なくなっている事から引き合いが強い状況です。大西洋・DAP共に一部サイズは在庫が少ないものの、在庫の多いサイズもありますので引き続き販売をお願いいたします。
[10月予想相場] 赤魚(大西洋)
規格(1尾あたり) |
荷姿 |
予想相場(円/kg) |
700gUP(品薄) |
7kgx3 |
780中心 |
500g~700g(品薄) |
7kgx3 |
730中心 |
原料状況は相変わらず悪く、しばらく下がる見込みはありません。各商社も毎月値上げをしてきている状況で、荷動きはかなり悪くなっています。一部量販店ではサイズ違いや1.5級品を扱うところも増えてきており、消費量はかなり減ってきています。
[10月予想相場] カラスガレイ
サイズ(kg/1尾あたり) |
予想相場(円/kg) |
0.5/1.0 (品薄) |
1,450~1,400 |
1.0/2.0 (品薄) |
1,550~1,500 |
サゴシに関しては凍魚商材の中でも、相場は比較的安定してきている商材です。サワラに関しては大型サイズが高いものの、小さめなサイズは比較的安価な状況が続くと予想されます。ノルウェーサバに関しましては新物原料の相場が300円~250円/㎏ほど高騰しており、軒並み製品も高騰する見込みです。在庫確保が必要な状況となっております。
[10月予想相場] 南方凍魚
魚種 |
予想相場(円/kg) |
サワラフィーレ |
1,450~1,300 |
サゴシフィーレ |
1,000~ 900 |
シルバードレス |
600中心 |
サバラウンド400/600g |
850~ 800 |
サバラウンド600gUP |
850~ 800 |
新物原料の搬入は無く、ヒネ原料も未だに高値で国内にて流通しています。年末向けにむき身製品の引き合いが強く、主に寿司ネタ用の南蛮棒の問い合わせが多い状況です。
[10月予想相場] タラバガニ:2025年産予想相場(円/kg)
サイズ(3㎏製品) |
生タラバガニ(米国) |
生タラバガニ(ロシア) |
6L |
16,000中心 |
8,000中心 |
5L |
16,000中心 |
8,000中心 |
4L |
16,000中心 |
7,500中心 |
ロシア産新物原料の入荷が進んでおり、2L・3L中心のボイルズワイが主に搬入さています。国内では、ボイルズワイの荷動きが強く、切ガニ製品の原料を買戻して販売している状況です。カナダ産は新物原料の搬入が少なく相場は強含みの為、ヒネ原料の在庫も少なく紐づけしての販売となっております。切ガニ製品は量販店との商談が終盤になり、本生産に向けて動いています。原料による製品の値差と昨年の製品を残している量販店が多い為、例年より加工スケジュールが後に押してきています。
[10月予想相場]ズワイガニ:2025年産物相場(円/kg)
サイズ |
生ズワイ(ロシア) |
ボイルズワイ(カナダ) |
5L |
4,700~4,500 |
在庫無し |
4L |
4,400~4,200 |
在庫無し |
3L |
4,400~4,200 |
5,200~5,000 |
2L |
4,500~4,000 |
5,000~4,500 |
アフリカ夏漁原料は、EUの買付意欲も強く日本向けは限定的になっています。価格もEU主導の価格であり、原料価格2,000円/㎏を上回ると予想されます。国内の製品消化量が落ちているとはいえ、アフリカ原料の不足感は出てきます。国産原料や他産地での代案も補う程の数量は期待できません。年末に向けて依然として厳しい環境が続くと予想されます。
越年在庫が徐々に減り、高いと言われていた新物価格が浸透してきました。この高い新物価格のまま横ばいに推移していくと予想されておりますが、来年度は水揚げ数量が減ると予想されており今後の価格に注意が必要です。
[10月予想相場] ボイルホタテ
サイズ(粒数/㎏) |
国内産相場(円/kg) |
|
2L |
16/20 |
2,500中心 |
L |
21/25 |
2,500中心 |
M |
26/30 |
2,500中心 |
S |
31/35 |
2,500中心 |
2S |
36/40 |
2,500中心 |
3S |
41/50 |
2,500中心 |
中国の禁輸解除、EU・東南アジア・アメリカへの輸出により国内の製品は非常に少ない状況です。輸出では大きいサイズが中心ですが、全サイズ引き合いが強い印象となっております。加えて浜値の高騰が止まらず、製品単価は過去最高値を更新し続けています。
[10月予想相場] ホタテ柱
サイズ |
予想相場(円/kg) |
|
L |
21/25 |
10,000中心 |
M |
26/30 |
9,000中心 |
S |
31/35 |
7,000中心 |
2S |
36/40 |
6,800中心 |
3S |
41/50 |
6,200中心 |
4S |
51/60 |
5,600中心 |
5S |
60/80 |
5,300中心 |
【国産】・・大豊漁となった本年度のジャポニカ種のシラスは平均単価がキロ約150万となり秋口以降の製品価格が注目されています。おそらくキロ1,000円ほど価格が下がると予想されています。また連日猛暑が続いたため土曜丑後も売れが続いている状況です。
[10月予想相場] 国産活鰻相場
産地 |
サイズ(尾/㎏) |
予想相場(円/kg) |
愛知 |
3P |
4,300中心 |
4P |
5,000中心 |
|
5P |
4,400中心 |
|
鹿児島 |
3P |
3,700中心 |
4P |
4,500中心 |
|
5P |
4,500中心 |
【中国産】・・ロストラータ種は20尾~30尾を中心とした太物の不足、加えて国慶節まで太物原料需要にあるので、10月末まで現在の価格帯が続くと予想されています。ジャポニカ種は国産と同様にシラスの大豊漁を受け、来年搬入される製品は大きく値下がりし、ロストラータ種との値差もかなり縮む予想されます。
[10月予想相場] 中国産鰻蒲焼(ジャポニカ種・ロストラータ種)
規格 (尾数/10kg) |
予想相場(円/kg) |
25尾 |
2,100中心 |
30尾 |
2,300中心 |
35尾 |
2,450中心 |
40尾 |
2,650中心 |
45尾 |
2,800中心 |
50尾 |
3,000中心 |
60尾 |
3,200中心 |