現在のところ、鹿児島、宮崎、千葉方面からの入荷が中心となっています。和歌山の近海物(ケンケン)の入荷も見られます。昨年、豊漁だった高知がほとんど無く少なめで推移しています。魚群は鹿児島沖から静岡、千葉沖へと散らばり始めました。5月に入りますと、鹿児島、宮崎を中心に千葉方面他、各地から入荷が見込まれます。高知、和歌山は引き続き少ないでしょう。入荷量は総じて昨年より少なめと思われますが、今年は鹿児島、宮崎が2.0~1.5kg/尾サイズ、千葉が4.0~3.0kg/尾サイズと各サイズ揃っています。相場は昨年並もしくはやや強含みで推移すると思われます。高知・和歌山方面は漁場が近く日戻りで帰ってきているので鮮度は良好です。この時期のカツオは初ガツオと呼ばれ、目に鮮やかな身色とさっぱりした味が楽しめます。
[5月予想相場]カツオ
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
和歌山 (ケンケン) |
4.0~3.0kg/尾 |
3,000~2,500 |
2.5~2.0kg/尾 |
2,500~2,000 |
|
千葉 |
5.0~3.0kg/尾 |
1,500~1,000 |
鹿児島・宮崎 |
4.0~3.0kg/尾 |
1,000~ 800 |
2.4~2.0kg/尾 |
700~ 500 |
|
1.8~1.5kg/尾 |
700~ 500 |
現在のところ、昨年同様、依然、全国的に少なめで推移しています。5月に入りますと、九州(福岡、長崎)の九州方面に加え、石川、鳥取方面の日本海側を中心に、愛媛、千葉、宮城他、各地から巻網、定置網、刺網等の順調な入荷が見込まれます。入荷量、相場共に昨年並で推移すると思われます。東南アジアへの輸出需要と諸経費の高騰から底値は安定しています。
[5月予想相場]天然ハマチ・ツバス
種 類 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
ハマチ |
4.0~2.0kg/尾 |
600~400 |
ツバス |
1.2㎏~800g/尾 |
500~400 |
宮城県の今年の初水揚げは、高水温の影響で稚魚投入の遅れから成育状況を考慮して石巻は連日入荷となるよう日程を4月12日に遅らせています。相対取引が行われる志津川では5日に、ご当地ブランドの「銀乃すけ」の水揚げが始まる予定です。他産地(女川、南三陸)はこれから決まっていきます。成育状況と水揚量次第ではありますが、サイズは昨年よりも小型で浜値も昨年より1,000~500円/㎏UPの予想となっています。5月に入りますと宮城県の石巻、女川、志津川、南三陸、気仙沼各地から入荷が見込まれます。入荷量は昨年より少なめと思われ、輸入鮭鱒の取り巻く環境や円安を加味して国産の生食可能な生鮮鮭として需要が高い状況が続くと思われ、相場は5.0kg10~12枚サイズ中心で2,000~1,800円/kgと昨年より強含みで推移する見込みです。洋上いけすへの投入遅れがあるものの、夏場の水温上昇に対する不安感から6月中に水揚げが終わる可能性も危惧されています。
現在のところ、兵庫(淡路)を中心とした瀬戸内、日本海(鳥取)と韓国からの入荷が中心となっています。兵庫方面は80~50g/尾サイズと各サイズ出揃っています。4月に入り三重、愛知方面からの入荷も見込まれます。3~4月は産卵期を迎え、水揚げは増え、入荷量がピークになってくると共に最需要期でもあります。5月に入りますとメニューから外れてシーズンオフに向かう共にサイズも小型になり相場は落ち着きます。安定した入荷量を見込んでおり、相場と共に昨年並を見込んでいます。韓国産も入荷量は安定し、相場も昨年並で推移すると思われます。
[5月予想相場]サヨリ
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
兵庫(淡路) 瀬戸内 |
80~60g/尾 |
3,500~2,500 |
50~30g/尾 |
1,200~ 400 |
|
三重・愛知 |
100~80g/尾 |
6,000~3,500 |
韓国 |
100~80g/尾 |
900~ 600 |
宮城、福島、兵庫(淡路)方面の底曳網物の入荷が中心となります。現在のところ、入荷量は昨年より少なめで推移しており、未だ全体に痩せ気味の個体が多く小型サイズ中心の入荷が続いています。活物は兵庫(淡路)中心に愛知方面からの入荷も見込まれます。こちらは400~200g/尾サイズと比較的、大型サイズ中心となっています。入荷量は昨年同様、例年並の少なめで推移すると思われ、相場も昨年並で推移する見込みです。小型は唐揚げや煮付けで、大型の鮮度の良い物はお造りにお勧めです。
[5月予想相場]メイタガレイ
産 地 |
種 類 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
宮城・ 福島他 |
〆物 |
200gUP/尾 |
2,000~1,000 |
150g前後/尾 |
1,700~1,000 |
||
100g前後/尾 |
1,250~ 500 |
||
100g以下/尾 |
1,000~ 200 |
||
兵庫他 |
活物 |
200gUP/尾 |
5,000~1,500 |
150g前後/尾 |
2,500~1,000 |
★メバル★
現在のところ青森、石川(輪島)中心の青森、秋田、新潟方面から、1ヶ月遅れましたが入荷が始まっています。サイズは青森が600~500g/尾、秋田が小型の200g/尾中心で推移しています。5月に入りますと青森、秋田、新潟、石川(輪島)方面に加え、福井の刺網物の入荷も見込まれます。山陰(島根・鳥取)、九州(長崎)方面の釣物の漁は年々水揚げが少なくやはり地元消費中心で動くと思われます。水温の上昇と共に、青森、秋田、石川(輪島)、福井等、日本海方面からは、刺網物の小型サイズや釣物が増えてくる見込みです。入荷量は昨年より多いと思われ、相場は引き続き、引き合い強く先月並で推移すると見込みですが底値は落ち着いてくるでしょう。
【クロメバル】現在のところ、例年なら兵庫(淡路)産が入荷の中心ですが水揚げが無い状態が続いています。青森、宮城方面の釣物、定置網物、トロール物の入荷で1,600~1,000円/㎏で推移しています。
5月に入りましても瀬戸内(淡路)の水揚げは期待薄と思われ、青森、秋田方面主体の入荷となり、入荷量は昨年並に少なめで相場も昨年並の500~200g/尾サイズ2,300~1,500円/㎏で推移すると思われます。
[5月予想相場] メバル
規 格 |
予想相場(円/ケース) |
|
釣物 |
網物(刺網) |
|
3.0kg 6~ 8入 |
7,500~4,000 |
5,500~4,000 |
3.0kg 9~13入 |
7,500~4,000 |
6,000~4,000 |
3.0kg 14~18入 |
6,500~4,000 |
6,000~4,000 |
3.0kg 20~22入 |
5,500~4,000 |
5,000~4,000 |
3.0kg 23~26入 |
4,500~2,500 |
4,000~2,000 |
現在のところ、九州(鹿児島、熊本、大分)方面の釣物と宮城方面の網物主体の入荷ですが、水揚げは少なくサイズも小型(5.0kg20入サイズ)中心で地元消費が強く、相場も強含みで推移しています。5月に入りますと九州方面(鹿児島、熊本、大分、長崎)で釣物を主体に水揚げが増えてくると思われますが、不安定な状況から産地は安定しない見込みです。サイズも徐々に大きくなってくると思われますが、水揚げは主力の長崎(五島・小値賀)の水揚げがほぼ無い為、総じて昨年より少なめと思われ、入荷量も昨年より少なめで推移すると思われます。相場も昨年並の強含みを見込んでいます。
[5月予想相場] タチウオ
規 格 |
予想相場(円/kg) |
|
釣 物 |
網 物 |
|
1.0kgUP/尾 |
7,000~1,000 |
4,000中心 |
800g前後/尾 |
4,000~ 800 |
3,500中心 |
500g前後/尾 |
3,500~ 600 |
3,000中心 |
300~200g/尾 |
2,500~ 600 |
2,000中心 |
現在のところ、愛媛、山口方面の刺網物が入荷の中心で3.0~2.0kg/尾サイズで推移しています。サゴシ(1.0~0.6kg/尾)は北陸(京都、福井)方面中心ですが少なめとなっています。4月に入りますと和歌山、三重方面の定置網物が始まります。サイズは5.0~2.0kg/尾と卵を持っている事から大きめ中心となります。1日から兵庫(淡路)が解禁になります。後半には瀬戸内が産卵期に入り増えてくる見込みです。瀬戸内(愛媛、香川、岡山、兵庫)方面の刺網物が入荷の中心となってきますが、昨年のスタート時は少なめで推移しました。他、九州(宮崎、長崎、福岡)、山陰(島根、鳥取)北陸(福井、富山)の釣物、定置物、韓国からの入荷も見込まれます。入荷量、相場共に昨年並で推移すると思われます。
[5月予想相場]サワラ
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
国内各地 |
2.0kgUP/尾 |
2,000~1,000 |
2.0~1.5kg/尾 |
2,000~1,000 |
|
1.0kg以下 |
1,200~ 800 |
|
韓国 |
2.0kgUP/尾 |
1,500~1,000 |
ノルウェー中心の入荷となります。投薬後の経過も順調で成育は良く、(6.0~4.0kg/尾サイズ)在池量も安定しています。オーストラリア(タスマニア)は終了に近づき、小型サイズ(5.0~4.0kg/尾サイズ)のみの入荷となっており相場も上がってきました。、カナダもスタートしましたが引き続き入荷量は抑えられるでしょう。チリ産のフィーレもオーダーベースになっています。ノルウェー産の入荷は引き続き順調で、相場も先月並で推移すると思われます。今年のイースターは4月20日な事から、17~21日の水揚げが行われず、14~16日の引き合いが強まり強含みが予想されます。不足分はカナダ産他で補う予定です。5月に入りますとイースターも終わり需要は落ち着いてきますが、国内の静岡他のサーモンの入荷も始まり、今後も動向に注意が必要です。新物は例年通り、6~7月にかけてと思われ、順調な生産による引き続き、落ち着いた相場に期待したいところです。
[5月予想相場]養殖アトランティックサーモン
産 地 |
種 類 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
ノルウェー |
SD |
6.0~5.0kg/尾 |
2,200~2,000 |
5.0~4.0kg/尾 |
2,000~1,900 |
||
フィーレ |
6.0kg前後4枚中心 |
3,300~3,000 |
|
オーストラリア(タスマニア) |
SD |
5.0~4.0㎏/尾 |
2,500~2,100 |
チリ |
フィーレ |
13.5kg 9枚入 |
3,000~2,800 |
カナダ |
SD |
6.0~5.0㎏/尾 |
2,100~2,000 |
5.0~4.0㎏/尾 |
2,100~2,000 |
【赤アマダイ】
長崎、高知、山口、島根、福井、石川、新潟、秋田、青森他、各地から釣物主体の入荷が見込まれます。現在のところ、高知。徳島方面の四国での水揚げが見え始めました。今年は、震災の影響があった石川、新潟からの入荷も見込まれ、4月から6月にかけて日本海側は水揚げがピークになりますので、入荷量は徐々に増えて相場は落ち着いてくると思われます。入荷量は昨年並を見込んでおり、相場も諸経費の高騰もあって昨年並で推移すると思われます。
【白アマダイ】
長崎(長崎港、佐世保)、愛媛、高知、徳島、和歌山方面からの入荷が中心となります。現在のところ、まずまずの水揚げが続いており、5月に入りましても引き続き、この傾向は続くと思われます。こちらも天候に左右されますが、入荷量は昨年並を見込んでおり、相場も諸経費の高騰もあって昨年並で推移すると思われます。
[5月予想相場] アマダイ
種 類 |
産 地 |
漁法 |
規 格 |
予想相場 (円/㎏) |
赤アマダイ |
青森・秋田・ 新潟・石川・ 福井・高知他 |
釣物 巻網 |
1kgUP/尾 |
12,000~3,000 |
800g/尾中心 |
10,000~3,500 |
|||
500~300g/尾 |
8,500~3,000 |
|||
島根・山口 |
一本釣 |
1.0kgUP/尾 |
10,000~5,000 |
|
800g/尾中心 |
8,000~4,000 |
|||
長崎(紅王) |
釣物 |
4.0kg12~15入 |
12,000~8,000 円/ケース |
|
福岡 |
延縄 |
3.5~3.0kg 3入 |
8,000~4,000 |
|
白アマダイ |
和歌山・徳島・高知・長崎 |
釣物 |
1.0kgUP/尾 |
12,000~4,000 |
現在のところ、大分、愛媛方面の出荷は終わり、高知主体の新物の入荷となっています。3.0~2.5kg/尾サイズと小型で、在池量は夏場の高水温による斃死や順調な販売により、極端に少なく、入荷量は昨年より少なめを見込んでおり、相場も先月並の1,700円/kg中心と昨年より強含みで推移すると思われます。モジャコ漁は、今年は在池量が極端に少ない為、早めな出漁かと思われましたが、不漁のスタートでこれからのようで、今後に期待されます。採捕量によっては今後の生産尾数に影響が出てくるものと思われます。
現在のところ、大分方面から3年魚、5.0~4.0kg/尾サイズが、高知方面から新物3.0kg/尾サイズ前後が入荷しています。新物はこれから鹿児島からの入荷も見込まれます。5月に入りましても産地は変わりませんが5.0~3.0kg/尾サイズと小型が中心となります。在池量がかなり減少している事や成育遅れから、入荷量は昨年より少なく、相場も引き続き、先月より更に強含みで推移すると思われます。
[5月予想相場]養殖ブリ
種 類 |
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
ラウンド |
大分・高知・ 鹿児島 |
5.0~3.0kg/尾 |
1,650~1,500 |
フィーレ |
7.0~ 6.0kg 4枚入 |
2,500中心 |
|
3.0kg前後 4枚入 |
2,750~2,300 |
鹿児島、宮崎、愛媛、高知中心の入荷となり、依然、成長せず3.5kg/尾サイズ中心の昨年より小型になります。高水温の影響で斃死が続き、在池量は薄い事から入荷量は集荷努力で昨年並を見込んでいるものの、相場は先月並の2,400~1,900円/㎏と昨年より強含みで推移するものと思われます。例年4~7月に中国産の稚魚(30cmUP:トビ)を導入しますが、今年は現在のところ漁獲量はまずまずとの事で5~6月にかけて導入される見込みです。
国産は鹿児島中心の大分方面からの入荷が中心となります。夏場の水温上昇に向けて出荷量は増えてきています。韓国からも順調な入荷が見込まれます。共に成育状況は良好で、荷動きが悪い事もあり、全体的に大きめとなってきています。中心サイズも国産が1.2~0.5kg/尾、韓国産が1.5~0.5kg/尾と各サイズ揃っています。在池量は共に順調で推移している事から入荷量も昨年並より多めで推移すると思われ、相場も昨年並のやや弱含みを見込んでいます。価格も落ち着いてきていますので涼感溢れる白身の刺身商材としてお勧めです。
[5月予想相場]養殖ヒラメ(国産・韓国産)
規 格 |
予想相場(円/㎏) |
1.0㎏/尾中心 |
2,700~1,000 |
800g/尾中心 |
2,400~1,000 |
600g/尾中心 |
2,100~ 800 |
500g/尾中心 |
2,100~ 800 |
長崎、愛媛からの入荷が中心となります。中心サイズは成育遅れから1.5kg/尾サイズ中心と小型中心で推移すると思われます。在池量は少なかった昨年よりは多いですが状況は厳しく、入荷量は集荷努力から昨年並を見込んでおりますが、相場は1,700~1,500円/kgと昨年より強含みを見込んでいます。需要期の7~8月になりますと在池量も少なくなることから、相場は更に強含みで推移する事が予想されます。
愛媛主体の、熊本、高知、和歌山方面からの入荷となります。各サイズ揃っており、全体の在池量は潤沢に推移しているものの、相場高から販売数量の伸び悩みは依然続いており、引き続き、厳しい状況が続いています。桜ダイのシーズンを迎え、GWの行楽シーズン、端午の節句等の需要期に入っていきますが、天然の水揚げが増える時期でもあり、入荷量は昨年並、と思われ、諸経費全般の高騰もあり、相場は昨年並の底堅い相場で推移すると思われます。5月は卵を持つため、身がやや痩せる事もありますが、養殖物は大きな影響は受けないでしょう。
[5月予想相場]養殖マダイ
規 格 |
予想相場(円/kg) |
1.8kgUP/尾 |
1,400~1,150 |
1.7~1.5kg/尾 |
1,400~1,150 |
1.4~1.2kg/尾 |
1,400~1,150 |
1.1~0.8kg/尾 |
1,400~1,150 |
【活物】
兵庫(淡路)中心の愛媛、香川、広島、徳島、和歌山他の瀬戸内中心の入荷が見込まれます。中心サイズは1.0kg/尾サイズ前後で、現在のところ順調な水揚げが続いています。5月に入りましても、この傾向は続くと思われ、入荷量は昨年より多めで、相場は先月並の保合いで推移すると思われます。量販店向けは1.0㎏/尾サイズ前後、業務筋向けは2.5~1.5㎏/尾サイズが中心となります。端午の節句やGWシーズンの行楽弁当向けに需要が高まる時期でもあります。
【〆物】【網物】
現在のところ、長崎、山口、島根(浜田)方面からの入荷が中心となっています。漁法は巻網、底曳網でサイズは各サイズ揃っています。長崎九州(長崎、福岡)の巻網も始まり、産卵期に向けて水揚げは徐々に増加してくると思われます。例年通りに水揚げがあれば相場も安定してくると思われますが、年々時期がずれてきているので予想が難しくなってきています。その為、相場の変動が激しくなる可能性があります。又、ロットがまとまる為に加工向けの買付けや売り出し向けの集荷も入ってきます。需要期でもある事から、引き合い強く入荷量は昨年並の少なめを見込んでおり、相場も昨年並の強含みで底堅いもので推移すると思われます。
【〆物】【定置・釣物】
瀬戸内(愛媛、広島、岡山、兵庫、徳島)方面を中心に入荷が見込まれます。現在のところ各地共、定置網の水揚げが始まっており、1.0kg~500g/尾サイズを中心にやや遅れ気味ですが安定入荷しています。この傾向は続くと思われ、5月に入りますと産卵期に向けて水揚げは増加する見込みです。水揚げが安定している事から加工向けの買い付けも見られます。入荷量、相場共に昨年並で推移すると思われます。5月は「子どもの日」「母の日」などで、祝い鯛として小サイズ(500~300g/尾サイズ)の需要が高まります。
[5月予想相場]天然マダイ
種 類 |
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
活物 |
瀬戸内各地 愛媛・香川・広島 徳島・兵庫他 |
3.0~2.5kg/尾 |
4,500~ 800 |
2.5~1.5kg/尾 |
4,500~ 800 |
||
1.0kg前後/尾 |
4,500~ 800 |
||
〆物 |
熊本・長崎 山口・鳥取他 |
1.5~1.0kg/尾 |
1,200~ 800 |
0.8~0.6kg/尾 |
1,200~ 750 |
||
0.6~0.5kg/尾 |
1,000~ 600 |
||
瀬戸内各地 愛媛・広島・岡山 淡路(兵庫)他 |
1.5~1.0kg/尾 |
1,000~ 500 |
|
0.8~0.6kg/尾 |
1,000~ 500 |
||
0.6~0.5kg/尾 |
1,000~ 500 |
【天然アワビ】
長崎、日本海側(山口、島根、鳥取)、兵庫、徳島、三陸(宮城、岩手)の各地からの入荷が見込まれます。現在のところ、中国への禁輸を受けて相場はやや弱含みで推移しておりましたが、関東の引き合いを受けて反転しております。水揚量はジリジリ減少している事から、入荷量は昨年並を見込んでおり、相場は昨年並の先月より強含みで推移すると思われます。
【養殖エゾアワビ】
韓国産の養殖エゾアワビは、成育が順調で在池量が潤沢な事から、引き続き順調な入荷を見込んでおり、相場は先月より更に弱含みで推移すると思われます。養殖である事からサイズ選別がきっちりしており、販売しやすい事から安定した需要がある商材です。扱いやすい価格帯に入ってきておりますので、行楽シーズンに向けて拡販の方、よろしくお願い致します。
【トコブシ】
大分、愛媛、徳島、三重他からの入荷を見込んでいます。現在のところ水揚げは少なく、入荷量は昨年並より少ない見込みで、相場も4,000~3,000円/kgと引き続き昨年並の強含みで推移すると思われます。
[5月予想相場] アワビ・トコブシ
種 類 |
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
アワビ |
徳島・山口 長崎他 |
300gUP/個 |
35,000~15,000 |
300~200g/個 |
20,000~10,000 |
||
200~100g/個 |
11,000~ 4,000 |
||
養殖 エゾアワビ |
韓国 |
150g中心 |
5,500~ 4,500 |
100gUP/個 |
4,000~ 3,000 |
||
100g以下/個 |
3,500~ 2,000 |
現在のところ3月後半から宮城産の入荷が始まっていますが、昨年より多く、順調に推移しています。4月中旬から北海道からの入荷も本格化します。少なかった昨年よりも水揚げは順調ですが、冷凍の買付けが入っており、相場は昨年より強含みで推移しています。入荷量は昨年より多めと思われますが、相場は昨年より強含みで推移すると思われます。シャコは通年漁獲されますが旬を外すと身入りが良くないため水揚げが殆ど行われません。旬は春から初夏(3~5月)と秋から初冬(10~12月)の2回あります。今の時期のシャコは産卵が近い為、子持ちシャコが獲れます。「かつぶし」といわれる卵巣の部分はコクがあって美味しく重宝されます。
[5月予想相場]ボイルシャコ
産 地 |
種 類 |
サイズ |
規 格 |
予想相場 |
北海道 |
オス |
10cm前後 |
6尾/p 20p |
250~ 150(円/尾) |
メス |
10cm前後 |
6尾/p 20p |
400~ 250(円/尾) |
|
宮城 |
オス・メス 混じり |
|
3kg |
3,500~3,000(円/kg) |
【養殖アユ】
現在のところ宮崎、和歌山、愛知、岐阜と入荷は始まっています。4月後半より出荷量も増え、GW頃から盆前までが本格的なシーズンになります。入荷量は昨年並を見込んでいますが、相場は生産コストの上昇から昨年並の強含みで推移すると思われます。小アユは和歌山、岐阜から入荷が見込まれますが、昨年より少なめで推移すると思われます。
【天然アユ】
静岡から順次、解禁され、熊本、高知方面からの入荷も見込まれます。6月に入りますと多くの河川で解禁され、順調な釣果を期待したいところです。小鮎は琵琶湖(滋賀)からの入荷となりますが例年、3月頃から始まりますが今年も昨年の産卵期の高水温や渇水が影響して、現時点では非常に厳しい状況にあるのと、養殖アユの稚魚需要もあり、入荷はかなり少ないものと思われます。
[5月予想相場]アユ
種 類 |
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/ケース) |
養殖アユ |
各地 |
1.0kg 8~13入 |
2,500~2,000 |
200~150g/3尾 |
400~ 300 |
||
養殖小アユ |
滋賀 |
300g 7~14入 |
1,800~1,400 |
岐阜 |
100g 10入 |
600~ 300 |
|
天然アユ |
各地 |
1.0kg 8~13入 |
7,000~5,000 (円/kg) |
島根(宍道湖)中心の三重方面からの入荷も見込まれます。水揚量、入荷量共に昨年並の見込みで、相場も昨年並で推移すると思われます。
[5月予想相場]シジミ
産 地 |
サイズ |
予想相場(円/㎏) |
島根(宍道湖) |
大 |
1,200~1,000 |
中 |
1,000~ 800 |
|
小 |
800中心 |
|
三重 |
大 |
900~ 800 |
小 |
700中心 |
愛知主体の入荷となります。現在のところ、昨年同様、成育状況が悪く、小型サイズ中心となっており、水揚げが少ない事から地元消費中心となっており、相場は強含みで推移しています。これから需要期に入っていきますが規格も例年5.0kg18~20粒が今年も5.0kg25粒と小型になり入荷量も昨年並より減少する為、相場は2,700~2,500円/kgと経費高騰で上がった昨年並の強含みで推移すると思われます。5.0kg60粒100~80g/粒の小型サイズもありますが、こちらも多くはなく、2,000円/㎏中心と昨年より強含みになっています。代替品として千葉産のホンビノス貝をお勧めしています。水揚げは順調で、150~100gサイズ/粒1,000円/kg中心、100~50gサイズ/粒900円/kg中心と昨年より弱含みで推移すると思われます。
3~5月はアサリの旬で実入りも良く入荷も多い時期です。現在のところ、昨年は愛知(渥美半島)の前浜物が少ないながらもありましたが、今年は依然、皆無の状況です。2月中旬から三河湾のポンプ漁が始まり、(三重で畜養 愛知産)例年ならば2月下旬から3月初旬にかけて入荷されていましたがこちらも引き続き期待薄となっています。静岡・福岡産に関してはサイズが小さく、現在も入荷を見合わせています。三重産の入荷始まるのは5月のGW明け以降でしょう。北海道産と中国産は安定した入荷が見込まれます。(中国産は6~9月は韓国産に代替え)入荷量は、北海道、中国産は昨年並を見込んでいますが総量では昨年より少なめと思われます。相場は国産が愛知産、三重産は昨年より強含み、北海道産、中国産は昨年並を見込んでいます。3~5月はアサリの旬で、一年の中でも最も身入りが良い時期です。貝汁や酒蒸しだけでなくバター炒め、アクアパッツァやアヒージョなど色々なメニュー提案して販売お願いします。
[5月予想相場] アサリ
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
愛知 |
特大 |
3,000中心 |
大 |
入荷未定 |
|
中 |
入荷未定 |
|
三重 |
中 |
1,800 GW明け |
北海道 |
特大 |
1,600中心 |
中国 |
大 |
1,000中心 |
中 |
800中心 |
現在のところ、国内外共に生鮮の入荷は始まっておりません。5月に入りますと兵庫(淡路)、三重、愛知主体の入荷を見込んでいます。水揚げが少ない事から活物 100~80g/個 3,000~2,000円/kgの強含みで推移すると思われます。開き製品は韓国からの冷凍品の入荷が見込まれます。国産(三重)の製品(生鮮)は4月からスタートする見込みでしたが、漁模様が悪く遅れる可能性が出てきています。今年も水揚げが少ない為、入荷量も昨年並もしくはやや少なめと思われ、相場も昨年より強含みで推移すると思われます。各地共、餌のプランクトンが不足している為か、今年も成育が遅れております。
[5月予想相場]開きトリガイ
規 格 |
予想相場(円/枚) |
|
三重(生鮮) |
韓国(冷凍) |
|
10寸9尾(40枚/ケース) |
1,900中心 |
入荷無し |
9寸6尾(50枚/ケース) |
||
9寸9尾(50枚/ケース) |
1,900~1,300 |
1,800中心 |
8寸9尾(60枚/ケース) |
1,700~1,300 |
1,500中心 |
7寸9尾(60枚/ケース) |
1,400~1,050 |
1,000中心 |
6寸9尾(90枚/ケース) |
900中心 |
700中心 |
現在のところ、貝毒はなく、北海道(野付、噴火湾)中心の入荷となります。根室、オホーツク、サロマ湖(湧別、紋別)でも水揚げはありますが為替の影響もあり、輸出向けの生産が活発な事と宮城産が無い不足感から浜高で推移しています。
【生玉(柱)】
現在のところ相場はかなり強含みで推移しています。引き続きEU向け他の輸出や冷凍商材の引き合いも強く、入荷量は昨年並を見込んでいますが、相場は各サイズ共、先月並の昨年より強含みで推移すると思われます。
【殻付きホタテ】
北海道からの入荷となります。宮城産が終了している事や輸出の引き合いも強く、入荷量は昨年並を見込んでいますが、相場は各サイズ共、先月並の昨年より強含みで推移すると思われます。
【ホタテの稚貝】
例年ならば入荷は最盛期ですが、今年は宮城からの種苗としての引き合いが強く、北海道、青森共、入荷量は昨年より大幅に減少する見込みです。
[5月予想相場]ホタテ 生玉・殻付
種 類 |
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
生玉 (貝柱) |
北海道 |
12-15玉/500g |
10,000中心 |
16-18玉/500g |
9,000中心 |
||
18-20玉/500g |
8,000中心 |
||
21-25玉/450g |
6,000中心 |
||
26-30玉/450g |
5,000中心 |
||
殻付 |
野付(天然) |
2-4枚/kg |
1,500~1,000 |
噴火湾(養殖) |
5-7枚/kg |
1,300~1,000 |
現在のところ、国内物、韓国物共に資源状況が芳しくなく、水揚げがかなり少ない為、相場は依然、強含みで推移しています。5月に入りましてもこの傾向は続くと思われ、入荷量は昨年並に少なめで、相場も昨年並の強含みで推移すると思われます。韓国物は6月~9月が禁漁となりますので、今後の動向に注意が必要です。一方、石川、新潟方面は6月以降、入荷が始まりますので地震からの回復が期待されます。
[5月予想相場]サザエ
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
三重 |
130~ 70g/個 |
2,000中心 |
大分 |
200~150g/個 |
1,800中心 |
130~ 70g/個 |
1,800中心 |
|
長崎・山口 |
130~ 70g/個 |
1,800中心 |
鳥取 |
130~ 70g/個 |
1,200中心 |
韓国 |
180~ 70g/個 |
1,600中心 |
現在のところ、釣物は九州(熊本、長崎)方面から、網物(刺網)は九州(熊本、長崎)、愛媛方面からの入荷となりますが共に少なめで、相場は網物500gUP/尾サイズ1,600~1,500円/㎏、300g/尾サイズ中心1,300~1,200円/㎏で推移しています。5月に入りますと、釣物は長崎・五島(小値賀・宇久)方面を中心に、巻網、刺網物は長崎(五島・佐世保・松浦)、福岡を中心に山口、島根、太平洋側では徳島や高知などからの入荷が見込まれます。昨年と同様の見込みですと4月中旬より増えてきて5月に最盛期に向かうイメージです。小値賀(長崎・五島)の釣物(値賀咲)の水揚げは一昨年豊漁でしたが昨年は例年並でした。入荷量、相場共に例年並で推移すると思われます。
[5月予想相場]イサギ
種 類 |
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
釣物 |
長崎他 |
500~400g/尾 |
2,500~1,000 |
350~250g/尾 |
2,000~1,000 |
||
網物 |
長崎・福岡 |
500~250g/尾 |
1,500~1,000 |
【水ガレイ】
宮城主体の、福島・青森方面からの入荷が中心となります。現在も各地共、水揚げは少なめで推移しています。特に山陰(島根、鳥取)方面は地元消費、加工需要が強くなっています。需要の中心は3.0kg6~9入サイズで、5月に入りましてもこの傾向は続くと思われ、入荷量は昨年並に少なめ、大型サイズの相場は昨年並の強含みで推移すると思われます。
【ササガレイ】
山口、福島、宮城主体の入荷となります。現在のところ、同様に各地共少なめで推移しており、島根、鳥取方面は地元消費、加工需要が強くなっています。入荷量、相場共に、昨年並を見込んでいます。
水ガレイ、ササガレイ共に水揚げは現在より減少していくと思われます。
[5月予想相場]水カレイ・ササガレイ
種 類 |
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/ケース) |
水ガレイ |
青森・宮城・福島 |
3.0kg 5~ 6入 |
2,400~1,500 |
3.0kg 7~ 9入 |
2,400~1,500 |
||
3.0kg 10~13入 |
2,000~1,000 |
||
ササガレイ |
宮城・福島・島根 |
2.0kg 6~13入 |
3,500~2,500 |
現在のところ、産卵が終わり魚体は痩せています。各地水揚げは安定しており、5000~4000ケース/日で推移しています。5月に入りますと需要も落ち着きシーズンオフに向かっていきます。(2回目の卵が薄っすら入ってきます)水揚げは昨年並を見込んでおり、入荷量は昨年並、相場は他魚種の水揚げが少ない事から昨年よりやや強含みで推移すると思われます。北海道方面の入荷も始まり、6月は石川中心、7月は福井、兵庫中心の入荷が見込まれます。(休漁期:山陰6~8月 北陸7~8月)
[5月予想相場]赤ガレイ
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/ケース) |
日本海各地 |
8.0~7.0kg 9~12入 |
5,000~4,000 |
8.0~7.0kg 15入 |
5,000~4,000 |
|
8.0~7.0kg 20入 |
5,000~4,000 |
|
6.0~4.5kg 15入 |
4,000~3,000 |
|
福井 |
6.0~4.5kg 9~12入 |
3,500~2,500 |
現在のところ、引き続き、釣物、定置物共にほとんど水揚げの無い状態が続いています。4月一杯は現状が続くと思われます。5月に入りますと、長崎(壱岐、対馬)、山口(特牛、湊)方面から昨年同様、少量ですが入荷を見込んでいます。昨年同様、水揚げは遅れ気味で推移しそうで、今後に期待したいところです。冷凍の在庫も薄く、入荷量は昨年同様少なめと思われ、相場も昨年並の強含みで推移すると思われます。旬の夏に向けて好転するのを期待しています。
[5月予想相場]ケンイカ
規 格 |
予想相場(円/ケース) |
2立 |
25,000~15,000 |
2半 |
20,000~13,000 |
3立 |
15,000~10,000 |
現在のところ、釣物は長崎(壱岐、対馬)、山口方面で水揚げが見られます。中心サイズは20入で関東の引き合いが強い状態が続いています。昨年見られた25入、30入の小型サイズの水揚げが今年は少なめで推移しています。定置物は長崎(佐世保、五島)の定置物が全く無い事から富山方面からの少量入荷にとどまっています。(中心サイズは4.0kg20~25入)底曳き物は休漁に入り水揚げは終了しました。5月に入りますと、定置網物は終わり、釣物主体になってきます。加えて北陸(福井・石川)方面からの入荷が増える見込みで中心となってきます。鳥取(境港)、兵庫(但馬)からの入荷も見込まれます。今年も現状を踏まえると水揚げはやや遅れるかもしれませんが、今後の水揚げに期待したいところです。冷凍の在庫もほぼ払拭し、引き合いが強く入荷量は昨年同様少なめで、相場は昨年より強含みで推移すると思われます。20~25入は関東の引き合いが強く、30入中心の入荷になるでしょう。
[5月予想相場]スルメイカ
種 類 |
規 格 |
予想相場(円/ケース) |
釣物 |
4.5~4.0kg 25入 |
7,500~5,500 |
4.0kg 30入 |
6,000~5,000 |
現在のところ、大中羽は鳥取(境港)、九州(鹿児島、長崎)方面からの入荷があり、4.0kg100~80g/尾サイズ1500円/ケース中心で推移しています。中小羽は日本海(石川)中心の水揚げとなっており、50g/尾サイズ前後、3.0kg600円/ケースで推移しています。漁獲量は徐々に減少し、相場も上がっていき、太平洋(静岡、千葉)方面に移っていきます。5月に入りますと、大中羽は、九州(鹿児島、長崎)方面中心、中小羽は、太平洋(静岡、千葉)方面を中心に順調な入荷が見込まれます。平子の漁も始まり四国(高知、徳島)を中心に入荷を見込んでいますが、現時点では不安定な状況です。大中羽、中小羽に関しては、入荷量は安定しており、相場も昨年並を見込んでいます。
[5月予想相場]イワシ
種 類 |
規 格 |
予想相場(円/ケース) |
大中羽 |
4.0kg入(100~80g/尾) |
2,000~1,500 |
中小羽 |
3.0kg入(約50~30g/尾) |
800~ 600 |
現在のところ、鹿児島(屋久島)周辺の水揚げはほぼ皆無で、地場消費中心で入荷は無い状況です。早春の早い時期に獲れるのは主に大型のハマトビウオで、5~6月が盛漁期となります。4月に入りますと三和歌山、三重方面から始まり、四国(高知、徳島)も加わり、三陸(福島、宮城)と漁場も北上していきます。入荷量は昨年より少なめと思われ、相場も昨年より強含みで推移すると思われます。
[5月予想相場] トビウオ
種 類 |
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/箱) |
トビウオ |
各地 |
2.0㎏/10尾 |
1,500~1,000 |
【平アジ】
現在のところ、九州(長崎、佐賀、福岡)方面の巻網物500~350g/尾サイズ(卵持ち)と、三重の巻網物500~400g/尾サイズ(卵持ち 鮮度良好)が順調な入荷となっています。和歌山方面の巾着(巻網)は見込み薄でしょう。定置物は太平洋(高知、和歌山、三重)中心の、日本海(石川、富山)方面から500~400g/尾サイズ(卵薄い)の入荷が見込まれます。5月に入りましてもこの傾向は続くと思われます。各地共、産卵を終えた個体になってきます。入荷量、相場共に昨年並で推移すると思われます。
【丸アジ】
現在のところ、(宮崎、長崎、佐賀、福岡)方面の大中型巻網物と高知の定置網物主体の入荷となっており、300~250g/尾サイズ(卵持ち)となっています。5月に入りましても、この傾向は続くと思われ、産卵を終え順調な入荷が見込まれます。入荷量は昨年並かやや多めと思われ、相場も昨年並を見込んでいますが、諸経費の高騰により底堅い相場で推移すると思われます。
【小アジ】
現在のところ、三重方面の巻網は大アジの漁獲に向かっている為、四国(高知他)方面の定置物の入荷が中心となっています。5月に入りましても、三重、高知主体の入荷になると思われます。入荷量、相場共に昨年並を見込んでいます。豆アジ(30~20g/尾)は現在のところ、まだ見えていません。
[5月予想相場]アジ
種 類 |
産 地 |
漁 法 |
規 格 |
予想相場(円/kg) |
平アジ |
九州(長崎・佐賀・福岡) |
巻網 |
400~300g/尾 |
1,300~ 500 |
300~250g/尾 |
900~ 400 |
|||
高知・三重 |
定置網 |
400~300g/尾 |
2,000~ 600 |
|
丸アジ |
九州(宮崎・長崎・佐賀・福岡) |
巻網 |
400~300g/尾 |
800~ 400 |
300~200g/尾 |
600~ 300 |
|||
紀州 (和歌山) |
巾着網 |
300~200g/尾 |
500~ 300 |
|
200~180g/尾 |
400~ 250 |
|||
小アジ |
三重・高知他 |
2.0kg 40/60g/尾 |
650~550円/ケース |
【マサバ】
現在のところ、九州(長崎、佐賀)方面の巻網物が入荷の中心で700~600g/尾サイズの水揚げが安定しています。春サバとなっており、産卵後の腹皮の薄い魚体となっています。三重方面の小型巻網物(500~400g/尾サイズ)は、やはり魚体は痩せていますが鮮度は一番良好です。日本海の定置物(石川、富山500~400g/尾サイズ)も鮮度良好ですがやはり痩せています。5月から6月にかけて入荷の中心になっていく見込みです。7月に入りますと三陸(宮城他)が始まると思われます。入荷量、相場共に昨年並を見込んでいます。
【ゴマサバ】
鹿児島中心、三重方面の900~700g/尾の大型サイズの水揚げが主体となっています。現在は抱卵状態ですが5月に入りますと産卵します。引き続き産地は変わらず、入荷量、相場共に昨年並を見込んでいます。
[5月予想相場]サバ
種 類 |
産 地 |
規 格 |
予想相場(円/ケース) |
マサバ |
九州・日本海・三重 巻網・定置 |
4.5kg 8入 |
3,000~1,500 |
4.7kg 10入 |
2,500~1,500 |
||
ゴマサバ |
鹿児島・三重 巻網 |
5.0kg 8入 |
2,500~1,300 |
5.0kg 10入 |
1,800~1,300 |
【生鮮物】
○脂物
生鮮の脂物の入荷は国産養殖本マグロ中心となり、鹿児島、大分、長崎、高知中心の三重、和歌山方面他からの入荷となります。中心サイズは70~50kg/尾サイズで、在池量は潤沢で推移しています。中国向けの出荷はこれから徐々に始まっていく見込みです。入荷量、相場共に先月並で推移すると思われます。天然本マグロは、日本海(山口、島根、鳥取)方面の定置網物、三陸(宮城)方面の巻網、定置網物の入荷が見込まれます。入荷量、相場共に昨年並を見込んでいます。南半球(オーストラリア、ニュージーランド)のインドマグロの入荷が始まりましたが、水揚げはまとまらず品質もこれからといったところです。5月に入りますと水揚げは増えてくると思われますが、入荷量は昨年より少なめで、相場も昨年より強含みで推移すると思われます。
○赤身
生鮮のキハダ、メバチの国内物は沖縄、宮崎、高知、和歌山の延縄物を中心の入荷となります。水揚げは昨年並で推移している事から、入荷量も昨年並で推移すると思われます。相場も需要期を過ぎようやく落ち着いてきた事から先月並で推移すると思われます。品質は現在、安定していますが、夏場に向けてやや落ちてくるでしょう。輸入物の入荷は少量にとどまると思われ、インドネシア方面が中心になるでしょう。ロイン製品の入荷も少なめで推移する見込みです。入荷量、相場共に先月並を見込んでいます。
【冷凍物】
○脂物
冷凍の脂物は静岡水揚げのインドマグロが主体となります。新物が順に水揚げされてきていますが、品質が安定しません。入荷量は昨年並を見込んでおり、相場も先月並の昨年よりやや弱含みで推移すると思われます。地中海の畜養本マグロに関しても、昨年の国内在庫がまだ残っており、保管料の兼合いもあり、やはり出荷意欲は強まっています。入荷量は昨年並を見込んでいますが、こちらも先月並の昨年よりやや弱含みで推移すると思われます。
○赤身
冷凍のキハダ、メバチ共に静岡水揚げ、台湾・中国船籍物の入荷が中心となります。各漁場(太平洋、インド洋、大西洋)からの水揚げがありましたが、各地共、良品が少ない状態です。この傾向は引き続き5月も続くと思われ、入荷量は昨年並を見込んでいますが、良品は少ない見込みで、相場は良品に関しては昨年より、やや強含みで推移すると思われます。
富山湾では水揚げの低調が続いた3月上旬から一転し、中旬以降は日々10トンを超える水揚げが続いているものの、富山県水産研究所が出した1,188トンの平年並みの見通しは変わっていません。また山陰物についても2月は時化が続き低調な水揚げが続いていましたが、3月からは水揚げもまとまり相場も落ち着き始めました。今年の山陰物は成長も良く、大ぶりなホタルイカが水揚げされております。
[5月予想相場] ボイルホタルイカ
産地 |
規格(約300g) |
予想相場(円/3ッ割) |
富山 |
3ッ折 |
1,600~ 800 |
兵庫・福井 |
3ッ折 |
1,200~1,000 |
3月末になり、高知からの入荷が少量ですが始まりました。4月中旬には兵庫を中心に徳島・和歌山・愛知・静岡などからの春漁の入荷が見込まれます。これからの水揚げの状況次第ですが、秋漁からまとまった入荷が無い状況が続き、在庫の消化も進んでいることから暫くは高値で推移すると予想されます。
[5月予想相場] しらす釜揚げ
産地 |
規格 |
予想相場(円/㎏) |
徳島・和歌山・兵庫 |
木箱(段ボール) |
2,200~2,000 |
3月27日の解禁日から6日遅れで春漁が始まり4月3日に初競りが行われました。初日の水揚げは4.2トンと前年の5分の1の量ですが、資源は回復傾向にあると見られております。水温が上がると水揚げも増えると予想され、資源回復を目的とした連続出漁日数の規制緩和や蒲原から富士川沖までの保護区での操業など、厳しい規制をかけながらの操業を可能とするなど一部の規制緩和が引き続き行われると思われ、漁は6月5日まで続きます。相場については水揚げ状況にもよりますが、4ッ割セイロ(約240g)で1,200円/枚程度になると予想されます。
天候不順が続き、主要産地である山陰沖(山口・島根・鳥取)ではまとまった水揚げが無く、加工向けの原料不足は解消されていません。4月以降については産卵を終えた放卵後の身痩せした魚が多くなり、製品相場は高値を維持したままで、早ければ5月の連休明けには漁を終了しそうな状況となっております。
[5月予想相場] 干しガレイ類
種類 |
サイズ |
予想相場(円/箱) |
笹ガレイ |
2kg 10~18入 |
6,500~5,000 |
水ガレイ |
2kg 10~18入 |
4,000~3,500 |
エテガレイ |
2kg 10~18入 |
3,500~3,000 |
【真アジ】・・5~6月には加工に適したサイズの水揚げが見込まれますが、現状は九州(長崎)・山陰(島根)方面共に、水揚げが少ないことから、5月になっても製品相場は強含みで推移すると予想されます。
【カマス】・・山陰(島根)での時化と、九州(長崎)での不漁の影響から浜値は強含みで推移しております。5月以降も漁は続きますが。相場は高値維持の予想です。
【真ホッケ】・・3月の日本海(寿都)の定置網漁は時化の影響もあり2月よりも水揚げが減少しました。小樽でのトロール漁に於いても出漁回数は少なく、まとまった水揚げにはなっておりません。規格については200/250g以下のサイズが無く350/400gのサイズが中心となっており、相場は強含みで推移しております。
[5月予想相場] 開物
品名 |
原料 |
サイズ(g/枚) |
予想相場(円/枚) |
真アジ開 |
国内産 |
200~80 |
350~100 |
カマス開 |
島根・長崎 |
300~80 |
350~150 |
真ホッケ開 |
北海道 |
250~150 |
250~130 |
サンマ開 |
国内産 |
130~ 80 |
200~100 |
ノルウェー原料の高騰に伴い、大型サイズに値頃感がある事から大型サイズの製品の売れ行きが良くなっております。国産原料は小型サイズ中心の水揚げが続いており、相場は共に強含みで推移しております。
[5月予想相場] 塩サバ
産地 |
サイズ(尾数/8kg) |
予想相場(円/ケース) |
ノルウェー (加工地・銚子) |
16尾入 |
12,000中心 |
18尾入 |
10,000中心 |
|
20尾入 |
10,000中心 |
|
国産原料 (加工地・銚子) |
14尾入(品薄) |
15,000中心 |
16尾入(品薄) |
13,000中心 |
|
18尾入 |
11,000中心 |
|
20尾入 |
10,000中心 |
在庫からの提案が続くため、9月末までは現状維持の状況です。アメリカ・ロシアのマス卵のフリー在庫は殆ど無く、北海道産新物塩いくらの供給も終わり、味付いくらのみの供給となっております。また、インバウンド需要が続く中、相場は高値維持の予想です。
[5月予想相場] 味付いくら
種 類 |
予想相場(円/㎏) |
|
国内産(秋子) |
味付けいくら(新物) |
15,000~13,000 |
輸入物(マス) |
味付けいくら(ヒネ物・品薄) |
9,000~ 8,000 |
【さんまみりん】・・原料のさんまのサイズが小さく、需要が殆ど無いことから製品化されず商品提案が出来ない状況です。
【いわしみりん】・・原料となる千葉県産片口イワシは煮干し需要の引き合いが強く、4月には製品価格の値上げが確定しました。今後の荷動きについては、暫く様子見の状況と予想されます。
【さばみりん】・・状況に変化は無く、北欧(ノルウェー・イギリス・アイルランド)産原料は大型サイズが中心で、相場は高値維持の為に加工には向かず、国産さばの原料状況に於いては、サイズが小型化しているものの、メーカー在庫の商品が潤沢に流通している状況です。相場は北欧産・国産共に高値維持の予想です。
【ままかり・アジ味醂】・・タイ・ベトナムに於いて不安定な水揚げが続いており、為替の影響から、次回搬入の原料価格値上を受け、製品価格も値上げの話が出始めています。
【ししゃもみりん】・・3月からノルウェーが禁漁と決め、アイスランドにおいても今年漁獲規制を行うことが決まり、昨年の漁獲量2,000トンに対して10分の1程度の水揚げになるとの予想です。そのため4月から、製品相場で1割程度値上げとなりました。
[5月予想相場] みりん干し
魚 種 |
産 地 |
サイズ |
予想相場(円/kg) |
片口イワシ |
千葉 |
2kg 80枚 |
3,200~2,900 |
サバ |
国産・欧州 |
各サイズ |
1,900~1,700 |
アジ |
タイ・ベトナム |
各サイズ |
2,200~2,000 |
ママカリ |
タイ・ベトナム |
各サイズ |
2,100~1,700 |
シシャモ |
ノルウェー・アイスランド |
各サイズ |
3,000~2,800 |
ロシア産原卵は2月から釜山で入札が行われ、アメリカ産原卵は3月11日にアメリカにて入札が行われました。入札での原料相場と現行の相場に大きな差は無く、今後の状況で原料相場が多少下がることになっても製品価格は現状価格を維持、若しくは強含みとなる予想です。現在、製品消化の動きは鈍く、メーカーからのスポット品の案内もほとんど無い状況となっております。
[5月予想相場] 辛子明太子・助子
種 類 |
予想相場(円/kg) |
塩助子 |
3,000~2,000 |
辛子明太子 上品 |
3,000~2,000 |
辛子明太子 並品 |
2,000~1,500 |
今年の「日本ロシアさけ・ます漁業交渉」は3月14日に終了し、4月1日より操業が開始されました。日本の漁獲枠は昨年と同じ2,050トンに決まり、初日の水揚げは時鮭が約1.0トン、紅鮭が約2.5トンでした。時鮭の水揚げは少なく、浜値は強含みで推移すると予想されます。輸入紅鮭原料は、為替の影響とアメリカ・ロシア共に国内での販売が好調なことにより、相場は高値で推移しております。加工原料についても確保は難しく、製品については各サイズの在庫はあるものの相場は強含みで推移しており、今後の北海道での時鮭・紅鮭の水揚げに期待がかかります。チリ産銀鮭については、アメリカ・欧州にて高値の買い付けが続いていることから日本への輸出減少が続き、相場は強含みにて推移しています。
[5月予想相場] 塩紅鮭
産 地 |
サイズ(尾/17.5㎏) |
予想相場(円/kg) |
ロシア |
6尾入/17.5㎏ |
3,200~2,900 |
7尾入/17.5㎏ |
3,000~2,700 |
|
8尾入/17.5㎏ |
2,800~2,500 |
|
9尾入/17.5㎏ |
2,600~2,300 |
|
北海道 |
2.0㎏/尾中心 |
5,500~5,000 |
原料の主要産地である九州(鹿児島・宮崎・大分)や四国(愛媛・高知・)では長期に亘ってまとまった水揚げがない状況が続いており、製品の供給が滞る状況が続いています。また諸経費の高騰もあり製品価格も強含みで推移しております。四国(愛媛・高知・徳島)で水揚げ、加工された土干しの入荷も4月には終了し、成長したウルメ丸干しの入荷へと変わっていきます。九州(鹿児島・宮崎・大分)についても5月~6月には入荷が始まると期待されます。
[5月予想相場] 丸干し
種 類・産 地 |
規 格 |
予想相場 |
ウルメ上乾 |
小(約9~10cm) |
4,500~4,000円/㎏ |
中(約11~12cm) |
4,000~3,700円/㎏ |
|
ウルメ若干 |
15~10尾 |
220~150円/本 |
各産地とも水揚げは散発的で鹿児島から少量ですが、ややサイズの大きい脂分のあるクリーム色のウルメイワシ系ちりめんの入荷が有る程度です。4月後半になると徳島・兵庫(淡路)での漁が始まり、その後鹿児島・宮崎・愛知からも入荷が期待されます。水揚げ量にもよりますが、各産地とも在庫の少ない無い状況ですので、暫くは強含みで推移すると予想されます。
[5月予想相場] ちりめん
種類 |
産地 |
予想相場(円/kg) |
上品 |
各地(品薄) |
5,000中心 |
並品 |
各地(品薄) |
4,000中心 |
南方漁場のみが漁獲期になっていますが、たたき加工に向かない、小型サイズ中心の水揚げのため、PS規格の製造が出来ない状況となっております。一方B-1については、大型サイズのみが少量獲れている状況のため、製品の生産量は少ない状況です。全サイズに於いて生食向け冷凍かつおたたきの確保が出来ておらず、スポット品の提案も無くなり、早急に製品価格の値上げをせざるを得ない状況になっております。
[5月予想相場] カツオたたき
|
規格 |
予想相場(円/kg) |
冷凍 |
B-1 |
1,600~1,450 |
P-S |
1,400~1,300 |
【養殖ブラックタイガー】・・養殖ブラックタイガーは各産地でオファーが少しずつ出てくるようになってきました。現地からのオファーは高値圏ですが、国内現物は実需ベースでの荷動きの為、相場は横ばいで推移すると予想されます。しかし、国内在庫は引き続き品薄状況のため、春需に向けて確保に動くところも出てくるので、大型サイズで引き合いが強くなると予想されます。
【養殖バナメイエビ】・・インド産バナメイエビは小型サイズあたりから徐々に水揚げが始まっており、少量ですがオファーが出始めてきました。しかし国内現物の一部のサイズは枯渇しているため、まとまった搬入があるまで価格は強含みで推移すると予想されます。エクアドル産に関して、オファーは出てきているものの、現地のドル価が高いことや為替の影響により相場が高止まりしている状況が続いております。国内在庫に関しては各社である程度の搬入が見込まれますが、価格が上昇しているため実需ベースでの荷動きになると予想されます。
【アルゼンチンアカエビ】・・次の漁期までの販売用に在庫確保に走る商社も出て来ており、L-2・ L-3サイズの相場がやや強含みで推移しました。しばらくは搬入が見込めないので、この状況が続くものと予想されます。L-1サイズは各社持ち合っている状況のため横ばいで推移すると予想されます。
[5月予想相場] 冷凍エビ ※1ポンド:約450g
種類 |
サイズ(1ポンドあたりの尾数) |
予想相場(円/枚) |
養殖BT |
13/15 |
7,200~6,800 |
16/20 |
6,500~6,200 |
|
21/25 |
5,900~5,600 |
|
26/30(品薄) |
5,700~5,500 |
|
31/40(品薄) |
4,800~4,600 |
|
種類 |
サイズ(1ポンドあたりの尾数) |
予想相場(円/枚) |
養殖バナメイ |
13/15 |
6,000~5,600 |
16/20 (品薄) |
5,400~5,200 |
|
21/25 (品薄) |
5,100~4,900 |
|
26/30 (品薄) |
4,400~4,200 |
|
31/40 (品薄) |
4,100~4,000 |
|
種類 |
サイズ(1㎏あたりの尾数) |
予想相場(円/㎏) |
アルゼンチンアカエビ |
L1 (10/20) |
2,500中心 |
L2 (20/30) |
2,200中心 |
|
L3 (30/40)(品薄) |
2,600中心 |
【チリ産養殖銀鮭】・・昨年.8月から今年1月の輸出実績が対日向け昨年同時期比79.4%に、海外向けは151.9%と海外向けの伸長が顕著となり、今後の原料市況においても同様の状況が続けばシーズントータルの国内搬入量が減少する懸念も高まり、5月以降の原料相場は横ばいから強含みにて継続することが予想されます。トリム製品市況は、昨年8月から今年1月の対日向け輸出が昨対比138.2%で推移したことから相場は横ばいでの推移となりました。国内への搬入のピークが終わり、5月は同様に横ばいから若干の強含みへの相場展開が予想されます。
【養殖トラウト】・・トラウトドレスはチリ産・ノルウェー産共に高値が続いております。トラウト養殖パッカーが徐々に減っていることや、トリム製品においてチリ現地パッカーのFIVESTARがトラウトを大幅減産するため、日本向け数量が限定的になり、国内相場はますます上昇すると思われます。5月以降の相場についても今後の水揚げ減少予想を背景に、原料・トリム共に横ばいから強含みにて堅調に推移するものと予想されます。
【紅鮭】・・価格帯は、前期比1.5倍以上のオファーとなっており、相場は高止まりです。4月の原料市況は高値横ばいでの推移となっており、5月もこの流れが継続するものと予想されます。製品についても繰り越し在庫の販売が終わり次第、大幅な値上げ展開となる予想です。
[5月予想相場] 鮭鱒 ※1ポンド:約450g
魚 種 |
サイズ(ドレス1尾あたり) |
予想相場(円/㎏) |
紅 鮭 (ロシア産・アメリカ産) |
一級(2ポンド~4ポンド/尾) |
1,500~1,400 |
一級(4ポンド~6ポンド/尾) |
1,700~1,600 |
|
一級(6ポンド~9ポンド/尾) |
在無無し |
|
トラウト(ノルウェー産) |
(2ポンド~4ポンド/尾) |
在庫無し |
(4ポンド~6ポンド/尾) |
1,550~1,500 |
|
(6ポンド~9ポンド/尾) |
1,650~1,550 |
|
銀 鮭(チリ産) |
(2ポンド~4ポンド/尾) |
1,400~1,350 |
(4ポンド~6ポンド/尾) |
1,450~1,400 |
|
(6ポンド~9ポンド/尾) |
1,400~1,350 |
国産ヤリイカについては、長崎・山口が中心となりますが、先月に引き続き漁獲があり次第の都度の搬入となるため、現物在庫は非常に少なく価格も若干の強含みの予想です。小型サイズ中心で大・中サイズは殆ど無い状況となっております。また、代用として南アフリカ産製品のヤリイカを提案しており、徐々にですが切り替わってきています。
[5月予想相場]ヤリイカ
種類 |
原産地 |
荷姿 |
サイズ |
相場(円/㎏) |
ヤリイカ (ケンサキ) |
長崎県 山口県 |
5kg×2 |
16/20尾/5kg(品薄) |
3,400中心 |
21/25尾/5kg(品薄) |
3,200中心 |
|||
26/30尾/5kg(品薄) |
3,200中心 |
|||
南アフリカ |
10kg |
400/600g/尾 |
2,500中心 |
|
300/400g/尾 |
2,400中心 |
|||
種類 |
原産地 |
荷姿 |
サイズ(/枚) |
相場(円/㎏) |
フィーレ |
タイ フィリピン |
10kg |
200~300g |
4,300中心 |
150~200g |
4,300中心 |
国産ムラサキイカのロールイカについては1月から変動はありません。中国産アカイカのロールイカについては、一部売れ行きの悪いサイズはスポット価格も出てきてはいましたが、国内在庫の消化が進み4月以降の買い付け商品より強含みとなる予想です。サイズ別で見ると40尾以上の大型サイズが少なくなり、50尾以下の小型サイズの漁獲が増える予想のため、価格上昇の幅としては小型サイズの方が少ないと思われます。
[5月予想相場] ロールイカ
種 類 |
原料原産地 |
荷 姿 |
サイズ(/5kg) |
相場(円/kg) |
ムラサキイカ |
北海道・青森沖太平洋 |
5kg×2 |
8尾 |
1,350中心 |
中国 |
5kg×2 |
10尾 |
1,300中心 |
|
アカイカ |
中国 |
5kg×2 |
36尾(品薄) |
1,100中心 |
45尾(品薄) |
1,100中心 |
|||
50尾(品薄) |
1,100中心 |
|||
60尾(品薄) |
1,100中心 |
モロッコ産紋甲イカはラウンド・スキンレス共に欠品状態が続いています。5月以降の入荷シーズンのオファー次第となります。ラウンド原料に関してはパキスタンやスリランカ産のスキンレスフィーレへ移行・集約しつつあります。また、他産地の代替品としてモロッコ産よりは安価なタイ・ベトナム産をご用意しております。価格に関しては若干強含みの予想です。
[5月予想相場] 紋甲イカ (タイ・ベトナム・スリランカ)
種類 |
荷姿 |
サイズ(枚/㎏) |
相場(円/㎏) |
スキンレス紋甲イカ |
5kg/ケース×2 |
1/2 (品薄) |
3,800中心 |
3/4 |
3,800中心 |
||
5/6 |
3,800中心 |
国産船凍スルメイカについては、夏ごろの盛漁期までに小型サイズにおいて若干水揚げがあったものの、大型サイズの水揚げは殆ど無かった為に品薄状況が続いています。陸凍物については、トロール物の水揚げはありましたが、小型サイズ中心なので数量は限定的です。ツボ抜きスルメイカの安定した搬入はありません。マツイカについては安定して搬入がありますが相場は強含みで推移しております。
[5月予想相場] スルメイカ・マツイカ
種 類 |
原産地 |
サイズ(8kg/箱) |
相場(円/ケース) |
船凍スルメ |
石川県 青森県 他 |
23/25尾/8kg(品薄) |
23,500中心 |
26/30尾/8kg(品薄) |
22,500中心 |
||
31/35尾/8kg(品薄) |
19,000中心 |
||
36/40尾/8kg(品薄) |
15,000中心 |
||
種 類 |
原産地証明 |
サイズ(10kg/箱) |
相場(円/ケース) |
陸凍スルメ |
青森県 |
25/30尾/10kg(品薄) |
20,000中心 |
30/40尾/10kg(品薄) |
20,000中心 |
||
種 類 |
原産地 |
サイズ(尾/7.5㎏)) |
相場(円/ケース) |
ツボ抜き スルメ |
中国 |
40尾/7.5kg |
在庫無し |
50尾/7.5kg |
在庫無し |
||
ツボ抜き マツイカ |
中国 |
40尾/7.5kg |
10,500中心 |
50尾/7.5kg |
9,500中心 |
アフリカ冬蛸の搬入が始まっています。搬入数量が限られている状況ですが、高値圏が続いて消化量が落ちている環境では、少なくもない雰囲気です。今後はEUの買付状況を見ながら現地在庫がどう動くのか注意が必要です。国内では需要期を迎えていますが、製品の売価が上がっており例年のような消化は進んでおりません。量販店の売場には北海道産等他産地の製品が出てきております。半夏生に向けて各産地組み合わせての展開になるとの予想です。
太平洋原料のドル価は上がっており、中国からの引き合いも強く、依然として高値維持の状況です。25年度の漁獲枠が減枠と発表されましたので、ドル価は更に上がることが考えられ、国内相場も徐々に上がりつつあります。大西洋新物原料についても欧州・中国などの引き合いが強く、高値継続の状況です。大西洋製品は品薄なこともあり相場は軒並み上がっております。DAP原料・製品も中国からの引き合いが強くなってきております。単価を下げるためサイズを小さくする量販店が多くなってきており、小サイズは一部欠品が出始めております。
[5月予想相場] 赤魚(大西洋)
規格(1尾あたり) |
荷姿 |
予想相場(円/kg) |
700gUP(品薄) |
7kgx3 |
800中心 |
500g~700g(品薄) |
7kgx3 |
500中心 |
原料・製品共に高値のまま横ばいとなっております。先月に引き続き中国からの買いが強く、国内は品薄状態で相場も上がり続けております。新漁の相場も高値維持の状況です。今後とも中国の買付意欲次第ではありますが、緩やかな値上げ基調が続くと思われます。
[5月予想相場] カラスガレイ
サイズ(kg/1尾あたり) |
予想相場(円/kg) |
0.5/1.0 (品薄) |
1,400~1,350 |
1.0/2.0 (品薄) |
1400~1,350 |
韓国産サワラについては、漁が終わり製品相場は昨年より高くなる予想です。国内相場も安い在庫は無くなり、強含みで推移しております。サゴシの今期の漁模様は良くはなかったのですが、ヒネ原料を残している中国工場がある為、原料相場は横ばいと予想されます。
[5月予想相場] その他凍魚
魚種 |
予想相場(円/kg) |
サワラフィーレ(品薄) |
1,600~1,450 |
サゴシフィーレ(品薄) |
1,000~ 900 |
メルルーサフィーレ(アルゼンチン産・品薄) |
1,050~ 950 |
極東産は50~48ドル/kg前後で推移し、昨年よりも3~4割高となっています。ズワイガニ同様に中国・韓国の活ガニ需要が高い為、相場状況は依然として高値推移の予想となります。バレンツ産は極東産が高値であることから同様に昨年の3~4割高との予想です。日本国内では量販向け販売は更に難しくなり、業務筋向けで良品の販売が中心になると思われます。
[5月予想相場] タラバガニ
サイズ |
生タラバガニ(米国) |
生タラバガニ(ロシア) |
6L |
16,000中心 |
8,000中心 |
5L |
16,000中心 |
8,000中心 |
4L |
16,000中心 |
7,500中心 |
カナダ産は5-8onz サイズが1ポンド8ドル前後に、8onz アップのサイズが1ポンド10ドル前後で推移しています。米国が各国への関税引き上げをちらつかせていることにより、関税引き上げ前に価格を決めてしまいたい為、ガルフ・ニューファンドランド共に例年より少し早めに出漁する可能性があります。仮に関税の引き上げが行われたとしても、相場への影響は少ないとみられ2025年の新物は高値推移の予想となります。ロシア極東産は中国・韓国の活ガニ需要の好調と米国の禁輸解除を見越して22.5ドル/kg以下では冷凍品は作らないと強気姿勢を見せています。バレンツ産は、昨年秋口以降に生産した原料の入札が釜山にて始まっていますが、価格の折り合いがつかず未だに見通しがついていない状況です。
[5月予想相場] ズワイガニ
サイズ |
生ズワイガニ(ロシア) |
ボイルズワイガニ(カナダ) |
5L |
4,500~4,200 |
規格無し |
4L |
4,300~4,000 |
規格無し |
3L |
4,300~4,000 |
5,200~5,000 |
2L |
4,000~3,800 |
5,000~4,500 |
L |
在庫なし |
4,000~3,500 |
3月より新物の組成がスタートしました。前評判通りに価格は各サイズ一律で2,000円/㎏以上となっており、4S・5Sサイズは在庫が在りません。量販店を含め各ユーザーは様子見の状態となっております。越年在庫はほぼ皆無で新物組成も少ない予想のため、冬場に向けて需要が進む予想となっております。
[5月予想相場] ボイル帆立
サイズ |
予想相場(円/kg) |
|
L(品薄) |
21/25 |
2,500中心 |
M(品薄) |
26/30 |
2,500中心 |
S(品薄) |
31/35 |
2,500中心 |
2S(品薄) |
36/40 |
2,500中心 |
3S(品薄) |
41/50 |
2,500中心 |
オホーツクでは3月中旬より漁場造成がスタートしました。昨年と比較して新物の組成毎の生産量は、それぞれ大幅に減少し更に越年在庫もほぼ皆無であり、また引き続き輸出向けの引き合いも強いことから、今後も強含みで相場が推移すると予想されます。※漁場造成:稚貝放流に向けて漁場を綺麗に整えることで、漁場に残った貝の水揚げが見込まれます。
[5月予想相場] ホタテ柱
サイズ |
予想相場(円/kg) |
|
L(品薄) |
21/25 |
13,000中心 |
M(品薄) |
26/30 |
10,000中心 |
S(品薄) |
31/35 |
7,000中心 |
2S(品薄) |
36/40 |
6,000中心 |
3S(品薄) |
41/50 |
5,500中心 |
4S(品薄) |
51/60 |
5,000中心 |
5S(品薄) |
60/80 |
4,300中心 |
【中国産】・・本年度のシラス漁ではジャポニカ種のシラスが大量に獲れました。旧正月明けにはロストラータ種の製品相場が下がり、現在中国の養殖場が全て赤字になっている状況です。ロストラータ種の製品相場は現状底値の状況でジャポニカ種の製品価格は来年度に大きく下がり、ロストラータ種との値差が縮まることから、需要が拡大すると予想されます。
[5月予想相場] 中国産鰻蒲焼(ジャポニカ種・ロストラータ種)
規格 (尾数/10kg) |
予想相場(円/kg) |
25尾 |
2,550~2,500 |
30尾 |
3,000~2,650 |
35尾 |
3,450~2,900 |
40尾 |
3,650~3,100 |
45尾 |
3,750~3,350 |
50尾 |
4,050~3,350 |
60尾 |
4,200~3,700 |
【国産】・・シラス漁はほぼ終了し、最終的な採捕量は東アジア4カ国で100tに届く予想です。それに伴い池入れ価格も大きく下がり最終的なシラスの平均価格は150万円/kgほどになる見込みです。但し活鰻相場の変動はないため、実際の製品価格が下がるのは来年になります。
[5月予想相場] 国産活鰻相場
産地 |
サイズ(尾/㎏) |
予想相場(円/kg) |
愛知 |
3P |
4,100中心 |
4P |
4,900中心 |
|
5P |
5,100中心 |
|
鹿児島 |
3P |
3,700中心 |
4P |
4,500中心 |
|
5P |
4,700中心 |