食育活動の一環として、鹿児島大学水産学部の学生様18名に市場研修を実施しました
このたび、大阪港に寄港した鹿児島大学練習船「かごしま丸」に乗船中の学生18名を対象に、市場研修を行いました。本研修では、「市場の視点から学ぶ水産流通」をテーマに、見て・話して・体験しながら学ぶ機会を提供し、魚食普及に寄与する食育を目指しました。
【研修内容】
市場見学
早朝3時半に集合し、市場内を巡りました。青物(アジ・サバなど)や近海魚(ブリ・カツオ・サワラ・マダイなど)、淡水魚、貝類など、多様な魚種を間近で見学。鮮度・季節・産地・漁法・サイズ感など、産地や生産者から日々集めた情報をもとに、市場ならではの視点で解説しました。
大阪のセリは4時15分から開始され、マグロの競りからスタートします。セリの様子を見学した後、地下にある弊社所有の70トン水槽を見学。関西独自の鮮度保持文化である「活〆・神経〆・血抜き」の技術について紹介し、出荷直前に処理を施すことで、消費者の手元に届いた際に独特のコリコリとした食感を生み出す仕組みを説明しました。養殖場に近い立地を活かした大阪ならではの食の流通についても学んでいただきました。
講義
「市場の視点から学ぶ水産流通」をテーマに、まずは市場見学を通して得た気づきや感想をペアで共有。学生ならではの視点から、さまざまな疑問や発見が生まれました。
講義では、卸売市場の役割や仕組み、水産業の現場と市場との関係性について解説。また、水産業におけるキャリアパスについても触れ、将来どのように業界と関わることができるのか、夢や可能性を考える機会となりました。
【今後の展望】
今回の市場研修を通じて、学生たちが新たな気づきや学びを得る機会を提供できたことを、大変嬉しく思います。今後も、魚食普及に向けた取り組みを継続し、より魅力的な食育活動の実現に努めてまいります。
最後に、本研修の開催および進行にご協力いただいた鹿児島大学の先生方に、心より感謝申し上げます。