本年度のうおいち新入社員(12名)を対象に、研修の一環として講義と料理教室を行いました。
共催として、徳島県関西本部企画連携担当 平野様、徳島県農林水産部水産振興課 嵐様よりご協力いただき、講義と食材提供していただきました。
【研修内容】
朝9時より、食品業界にて大切な指標である「歩留まり」について講義しました。自分で仕入れた商品が消費者に至るまで、ラウンド状態から切身に加工される過程で値入率を含めどのように価格が決まっていくのか、実際に各自の電卓を用いて計算しました。
料理教室の会場に移動後、平野様、嵐様より徳島県の水産物取扱いや本日の食材について講義とご紹介をいただきました。徳島県はハモやタイの一大産地である上に、陸送距離としても近畿圏に近いため、弊社に限らず近畿圏の食卓を支える重要なパートナーです。近頃の食育活動では、教育者と受講者という立場だけでなく、行政等の連動も含めて活動の一環としております。講義をうけて、産地についての理解が深まった様子でした。
今回の料理教室では、メイン食材である天然マダイをはじめとして、徳島県産の食材「わかめ・人参・椎茸・たけのこ・すだち」等の食材を用いて、①タイのお刺身、②タイの炊き込みご飯、③タイの潮汁、④徳島県産たけのことタイの頭炊き の4品を作り、また徳島県の特産物である鳴門金時をデザートにいたしました。
魚を捌いたことがない新入社員も多く、悪戦苦闘することも多かった様子ですが、各スタッフや経験豊富な同期の新入社員に倣いながら、タイの頭を半分に割るところまで一人で終えることができました。
見学にいらっしゃった方も、「皆さん手際が良いですね」と感心なさっているようでした。
タイ以外の食材も調理し、自身で作成した料理を食べた後、最後には事前に測定していたそれぞれのタイの歩留まり率より、自分のタイが店頭に並ぶとしたら値段は幾らくらいになるのか計算して、研修の締めとさせていただきました。
反省点や今後に向けての改善点もありましたが、和気あいあいと楽しい雰囲気のなか、実習を無事に終えることができました。数日後には配属式を迎える中行った料理教室でしたが、同期と親睦を深めながら、配属後も互いに協力しあっていっていただきたいです。
最後になりますが、食材の提供や講義、調理補助をしてくださった徳島県の皆様、補助に入っていただいた弊社の人事課、皆様のご協力あって無事に終える事ができました。誠にありがとうございました。
~徳島県 平野様より~
食材を扱うプロとなる方々に徳島県産水産物及び農産物を紹介するよい機会となり、
今回を機に、徳島県産水産物の取扱いなど、様々な形で連携していければうれしい限りです。
平野様、嵐様より講義を行っていただきました
今回の食材です
捌く前に1匹ごとの目方(重量)を測りました