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OUGグループ 新入社員研修を行いました

弊社では、他業種様や一般の方へ、卸売市場が務める役割や流通の仕組みの説明、市場案内等を行っております。今回は、OUGグループのショクリュー様17名、兵殖様2名の新入社員向けに市場研修を実施しました。

本研修では、『市場見学を通して、食を支える仕事の意味を考えてもらう』ことをテーマに、水産物流通の基本的な流れを示したうえで、何故市場を経由するのか、どのような人々が関わり、どのような付加価値により消費者の手元に美味しい水産物が届くのかをフィードバックを重ねながら講義しました。

さらに、講義を踏まえて、それぞれがOUGグループ各社に配属後、グループ内他社とどのような連携を図っていけるか2人一組でディスカッションしていただきました。

 

【研修内容】

市場見学

早朝3時半に集合し、市場内を巡りました。各鮮魚売場にて多様な水産物を観察しながら、それぞれの魚の特徴や漁獲される水域、旬や鮮度の見分け方などの説明を行いました。より中央卸売市場が身近に感じられるように、各商品がどのようなスピード感でスーパーや量販店に届けられるか説明すると、卸売市場の意義を強く実感できたようでした。

415分から始まる、迫力満点のマグロの競りを見学した際には、マグロのサイズ感に驚きつつ、僅か数秒の競りでそれらの商品が値決めされる様子に、舌を巻いているようでした。その後、仲卸業者さんのお店にて正確に成形される冷凍マグロを見学。更に地下にある弊社所有の70トンの活魚水槽の見学を経て、440分開始の鮮魚セリを見学しました。

 

関西独自の鮮度保持技術である「活〆・神経〆・血抜き」についても解説し、出荷直前に処理を施すことで、消費者の手元に届いた際に独特のコリコリとした食感を生み出す仕組みを紹介しました。また、養殖場に近い立地を活かした大阪ならではの水産物流通の特長についても学んでいただきました。

 

講義

市場見学を踏まえて、卸売市場の役割や流通の仕組みについて講義した後、「神経締め」や「活締め」といった、市場のプロが行う鮮度保持の工夫について、関西圏と関東圏の「鮮度と熟成」の需要の違いを交えながら説明を行いました。

市場内取引について話し合った後は、OUGグループ各社の特徴、強みを生かして、どういった仕事をしてみたいかをグループワークで話し合いました。また最後に、仕事におけるアドバイスとして、どんな仕事であってもチーム戦であること、主体性をもって仕事に臨むことの大切さをお話しして、本講義の結びとしました。

 

【終わりに】

見学中や講義中は勿論のこと、講義が終わった後も明るく積極的に質問をする姿は、私共も身の引き締まる思いになりました。今回の市場研修の経験を通じて、これから「食のプロ」の道へ進まれるフレッシュな皆様の力で、グループ内の協力体制がより強固になることを心より願っております。

今後とも、魚食普及と市場流通の発展に貢献できる活動を継続してまいります。

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