弊社うおいちでは、中央卸売市場の水産荷受会社の責務として、「水産物をコアとし、お客様に価値ある商品とサービスを提供することにより、食文化の発展に貢献します。」という経営理念のもと、魚食文化に触れる機会を提供することで、これからの水産業・卸売業について考えていただくことを目的に食育活動を継続しております。
今回のお料理教室では、摂南x大学様にて 7月3日、10日の2日間に渡り 農学部食品栄養学科の2年生(計77名)を対象に行いました。共催は鳥取県関西本部様、JA全農とっとり様、協賛はJF全漁連様になります。
今回のレシピは、
· アジのお刺身&ムニエル
· ねばりっこの山かけご飯
· 鳥取県特産のらっきょう入りタルタルソース
· 湖山池産ヤマトシジミのシジミ汁
· 焼き白ネギ
· 鳥取県産スイカ
という、鳥取県の食材をふんだんに活かしたものとなりました。
初めて魚を捌く学生も多いとのことでしたので、アジの特徴を話しながら、工程ごとに丁寧な説明を心掛けました。学生さん達もかなり意欲的に取り組んでおり、わからないところも友達同士で教え合いながら、挑戦しているようでした。アジはお刺身、ムニエルにていただきましたが、魚1匹を捌いて調理するところまで自分の手で行ったことにより、達成感が大きかったと思います。
湖山池産のヤマトシジミも、通常よりはるかに大きい規格で選別されたものを使用しました。中には40㎜に近いシジミも混ざっており、驚きの声があがっておりました。殆ど調味料を入れなくても、うまみが強く出たシジミ汁に仕上がり、美味しく頂きました。その他にも、すりおろしても持ち上げられるほど粘り気が非常に強い「ねばりっこ」の山かけごはん、甘みのある焼き白ネギ、デザートのスイカ等、鳥取県の特色が強く出た食材を楽しむことができました。
アンケートにて、学生からも、「魚を捌く楽しさを知りました」「普段食べているお寿司やお刺身に今回体験した工程があると思うと、想像以上に大変だと思った」「家でもやる機会があればしてみたいなと思った」といった声がたくさんありました。将来、栄養士や管理栄養士など食に関わる仕事につくかもしれない学生たちにとって、今回の実習で学んだ事を活用して水産や魚食に興味を持つきっかけ、そして水産業界に関わる行動源となればいいと思っております。
最後になりましたが、この様な機会をくださった摂南大学の先生方、共催の鳥取県関西本部様及びJA全農とっとり様、協賛のJF全漁連様に感謝申し上げます。
今後も弊社は、様々な形で産官学(生産者・行政・学校・販売)と連携しながら持続可能な食育活動を推進していきます。
魚を捌く経験がない学生も、意欲的に取り組んでいました
友達同士で教え合っている様子
完成品。仕上がりまで丁寧で、学生さんの技術力の高さが伺えました