11月8日(土)のAM 6:00から弊社の市場営業本部 加工食品部が「棒ダラ品評会」を大阪中央卸売市場 ちりめん売場にて行いました。
棒ダラとは、マダラを乾燥させた保存食です。完全に水分が抜けてカラカラになるまで干した棒状の鱈を、三日から一週間ほどたっぷりの水に浸して身を戻してから調理します。天日干しにされることで鱈のうまみが凝縮されておいしくなる上に、時間をかけて戻すことでほろっと柔らかい食感が味わえます。
元はと言えば、北海道や東北の海で獲られていた鱈を加工して、保存食として関西に広めたことが始まりです。そこから「たら(鱈)ふく食べられる」と語呂が合わせられ、「一年間食に困りませんように」と願いが込められて食される縁起物となりました。京都を中心に関西で食されるお正月のお節料理です。
本年度の棒鱈の状況は、生産量は昨年並みのようです。若干の大型サイズ加工も出来てきているようです。価格については原料のタラの水揚げは順調ですが、生鱈フィーレの出荷が多くほぼ横ばいで光熱費、資材、運賃等の高騰により若干の値上げのようです。
棒鱈製品の一次加工(切り棒、カット、水戻し冷凍、水戻し冷凍カット)、注文割合も年々増えてきています。特に最近の関西では年末近くまで気温が高い為、水戻しを現地で行った冷凍品が増えています。
市場の年末の風物詩として、棒だらを知らない若い世代(20~40代)にも調理方法や食べ方などを継承していき、文化を残していきたいところです。今後の販売・販促にもご注目ください。
[2025年度サイズアソート] 棒ダラ(注:うおいち扱い荷主アソート)
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荷主 |
サイズ(10.0㎏) |
アソート |
予想相場(円/㎏) |
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丸北北海組 山大小林商店 |
特大 7~10尾 |
12~17% |
9,500~9,000 |
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大大11~14尾 |
30~40% |
7,500~7,000 |
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大 15~16尾 |
35~40% |
6,000~5,500 |
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特中18尾以下 |
5~10% |
6,000~5,500 |
※サイズと尾数は荷主により多少異なります