刺身は糸造りやそぎ切りに。昆布締して酢の物にするのもよい。銀色の皮肌が美しく、いかにも春らしい。吸物には、いわゆる“結びサヨリ”にして良く使う。その他、天ぷら、フライ、一塩して、丸干しや開きの一夜干しも捨てがたい。
店舗見学に行ったスーパーでサヨリを見つけました。4尾パックで698円、1尾60~80gくらいあって刺身にできそうなので早速Get。この魚、どちらかと言えば嗜好品的な魚でご飯のおかずにはならず、価格もけっこうするので、丸のままではあまり売られていません。魚体が小さいので刺身を作るのは中上級偏、自信あれば挑戦してください。手間はかかるけど味は一級品、春らしいお刺身です。
サヨリ・・・2尾(約140g)
添え物・・・適当に。写真は大根ケン、大葉、レモンスライスと、彩りに裏庭からとってきた南天の葉を使っています。白身で爽やか系の刺身なので、レモンはとても合います。
①サヨリの頭を落として腹を開き、内臓を除いてよく水洗いし、水気をきれいに拭き取ります。お腹の中も丁寧に拭くと、黒い膜も一緒に拭き取れます。
②3枚におろして腹骨をすき引きして除き、頭側から手で薄い皮をむきます。これで準備完了。
③刺身は1尾分をそぎ造りに、1尾分は糸造りにします。そぎ造りは、庖丁を寝かせて片身を3つにそぎ切りにします。糸造りは、縦斜め方向に細長く切ります。
④今回は、奥にそぎ造りを、手前に半月のレモンスライスを置いて糸造りを盛付けました。奥を高く、手前が低く、立体的に盛付けるときれいに見えます。大葉を複数枚使う時は、向きを変えるとバランスが良くなります。後はセンスで適当に!
今回はそのままで握りましたが、お好みで軽く酢〆にして下さい。サヨリには色々な飾り切の方法がありますので、凝ってみるのもいいでしょう。
サヨリ…中サイズ1尾
酢飯…適量(約20g/貫×4貫分)
付け合せ…適宜(今回は穂じそ・大葉を使用)
①サヨリの頭・腹びれを落とし、大名卸しする。
腹骨をすいて皮を引き、食べやすい大きさに切る。
②シャリ玉を作り、①と一緒ににぎる。
⑤②を付け合せと一緒に盛り付けて完成。
サヨリは淡泊なお魚なので、焼いても、揚げても、煮ても刺身でも美味しいお魚です。繊細な和風料理にもよくあいます。
(342㎉/人)
【材料(2人分)】
サヨリ…6尾
酒…大さじ1
小麦粉…大さじ2
卵…1個
油…適量
酢…1/4カップ
砂糖…大さじ2
生姜(吸ったもの)…1カケ
水溶き片栗粉
片栗粉…大さじ1/2
水…大さじ1/2
【作り方】