旬 | 夏 |
主産地 | 愛媛、高知、大分、熊本 |
漁法 | 釣り、定置網 |
かつて、徳島や高知などから「コセ」と呼ばれる天然シマアジの幼魚が時折入荷しましたが、近年では殆ど見かけなくなり、関西の市場でシマアジと云えば、ほぼ100%養殖物です。日本である程度漁がまとまるのは伊豆七島や千葉県外房で、築地市場などへは天然物シマアジの入荷があるとのことです。ニュージーランドなど南半球から鮮魚での輸入もありますが、活魚志向の関西市場では殆ど出番がありません。
------------------------------------------------
■天然シマアジ
寒帯、熱帯を除く世界の暖海域に分布する。200m以浅の中低層に棲み、特に潮の流れが速い50m前後の沿岸部に多い。日本では、岩手件以南で、伊豆諸島などで漁獲が多い。
イワシなどの小魚や海底の無脊椎動物などを吸い込むように食べる。
マアジよりも体高が高く、体側の中央に走る幅の広い黄色の帯が特徴。大きいものは体長1m、体重10kgに達する。
■養殖シマアジ
養殖は西日本各地で行なわれており、主産地は愛媛、三重、高知、大分、熊本など。年間の生産量は約3,000トン。市場に入るのは1.0~1.5kg程度が中心。
シマアジの旬は夏場で、市場の扱も6月~8月が多い。殆どが活魚か活締めで入荷する。
------------------------------------------------
刺身は、薄造りをポン酢で。アジ類特有の銀色の皮肌が美しい。また、焼き霜造りもよい。その他、寿司だね、塩焼き、照焼き、潮汁もおいしい。