旬 | 夏~秋 |
主産地 | 静岡、長野、山梨、滋賀 |
漁法 | 釣り、養殖生産 |
ニジマスは体の側面が赤身を帯びて虹色に輝くことから英名でRainbow trout、日本名のニジマス(虹鱒)これに由来します。
サケやマスの仲間の多くは、同じ種類でも河川で生まれて海に降りて大きく成長するもの(降海型)、河川や湖に留まって一生をすごすもの(陸封型)の二通りあります。ニジマスは陸封型のサケ・マス類の一つで、海に降りるものは頭部が黒銀色なことからスチールヘッドトラウトと呼ばれます。
世界的に見た分布は、同種のスチールヘッドを含めるとカムチャッカからアラスカを経てメキシコ北部にいたる北部太平洋域です。産卵期は秋から春で、他のサケ・マス類と異なり1度の産卵で死なず、2~3回産卵します。
ニジマスは1977年(明治10年)に食料増産を目的に北アメリカから移植された外来魚です。現在、北海道の河川・湖沼の一部に野生化したものがいますが、大半は養殖されているもの、または養殖して遊漁用に放流されたものです。日本でもたくさん養殖されていて、2008年の統計では約6,800トン。きれいな水を好むため、生産が多いのは湧水の豊富な静岡、長野、山梨などの各県です。
ちなみに世界的にたくさん養殖され、日本でもたくさん消費されているサーモントラウトは品種改良したニジマスを海で育てたものです。