旬 | 通年 |
主産地 | アルゼンチン |
漁法 |
名前の通り、アルゼンチンから輸入されるオレンジ色のきれいなエビ。生息するのは南米の大西洋岸、ブラジル南部からアルゼンチン南部にかけてだが、主にアルゼンチン南部のSAN JORJE湾(サンタホルヘ湾)で漁獲される。
元々ヨーロッパでブイヤベースなどに使われていたが、2000年代以降は日本への輸入も増えて、スーパーの売場でもよく見かけるようになった。日本で食べられる輸入エビはクルマエビの仲間が多いが、このエビはクダヒゲエビ科で、身質はタラバエビ科のアマエビやボタンエビに近く、柔らかくて甘みがある。日本へは高鮮度のものが輸入されており、生食もできるので回転寿司などの寿司種としても人気がある。塩焼きやフライなどもよいが、一番のお勧めは鍋物。頭付きなのでとてもよい出汁がでる。
このエビの特徴は、何と言っても他の頭付きのエビに比べ価格が手頃なこと。クルマエビの仲間が底で生活するのに対し、このエビは水中を大きな群れで泳ぐので一網打尽に漁獲することができ、漁獲コストが安いからとのこと。また、他のクダヒゲエビの仲間が深海に棲息するのに比べ、このエビは5~25mの浅海を泳ぐので更に獲りやすいのだそうだ。安価で美味しいエビなのだが、玉に瑕は漁獲が安定しないこと。このエビは4~6年くらいの周期で大量に取れたり、殆ど取れなかったりと波があり、連動して日本への輸入も増減している。