旬 | 夏 |
主産地 | 東南アジア各地、インド |
漁法 | 養殖、底引き網 |
おなじみのブラックタイガーはこの海老の輸入品の名称。名前のとおり体色が全体的に黒っぽく縞模様がある。クルマエビの仲間だが、この中では最も大型で体長が30cm以上になる。クルマエビよりも暖かい海域に生息し、日本でも関東以南の太平洋岸で黒潮が入り込む沿岸部でわずかながら漁獲される。生息数が多いのは東南アジアやインド洋などの沿岸域。
淡水から汽水域、海水域まで環境適応力が高く、天然物も漁獲されるが、養殖しやすいのでたくさん養殖されている。1960年代から東南アジアで急速に拡大したエビ養殖は、このエビが中心であった。現在では病気に強くて収穫量の多いバナメイエビに数量では主力の座を明け渡してはいるが、味、用途等を含めてエビとしての優れた特性のため、養殖エビの代表であることには変わりない。
加熱すると赤くきれいに発色し、身にあまみがあって繊維も確りとしているので寿司用からフライ、焼物など広く使用される。