体表には鱗がなく、丈夫でザラザラした皮で覆われ、調理時に皮を剥ぐように簡単に剥けることからこの名がついた。
北海道以南から九州に至る日本沿岸各地、台湾、東シナ海に分布。沿岸の藻場や岩礁域、沖磯の周辺にあまり大きくない群れで群れる事が多い。産卵期は春から夏。日本各地で漁獲されるが、ウマズラハギよりも漁獲量ははるかに少ない。
身は脂肪が少なく歯ごたえがある白身で、料理法も薄作り、煮付け、フライ、干物など、活け物は刺身でフグの代用になるくらい美味。特に肝は最高!秋に冬への蓄えのため大きく発達し、脂肪分を多く含み、こってりとした旨みと甘みがある。肝を裏ごしし醤油と混ぜ、カワハギに薄作りにつけて食べるとフグにも劣らぬ美味しさである。
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