旬 | 夏 |
主産地 | 本州中部以南の各地。養殖が盛んで鹿児島県の生産が多い。 |
漁法 | 定置網、一本釣。 |
同じぶり属のブリよりやや適水温が高く、主に本州中部以南、東シナ海から台湾方面、南太平洋に分布する。関西では小中型をシオ、大型をアカハナと呼び、ブリと同様出世魚。
天然物は長崎などから時折入荷するが、非常に少ない。市場扱いの殆どは養殖物で、鹿児島、高知、愛媛、大分、長崎などで生産され、活締めしたものが通年入荷する。養殖カンパチはこの10年で右肩上がりに生産が増加し、07年で約約5万トン。ブリ同様に天然のモジャコ(稚魚)を採取して育てるが、ほとんど中国などから輸入している。
身質はブリとよく似ているが、血合いの色がブリよりも赤みが強く鮮やか。ブリと比べ血合いが変色しにくいため、刺身用として人気が高い。刺身の他、塩焼き、味噌漬け、煮付け、あら炊きなど殆どブリとかわらない。