アワビと同じくミミガイ科の巻貝で、形もよく似ているがアワビほどは大きくならなず、通常は貝長6~7cm程度。また、貝殻に空いた穴がアワビの4~5に対し、トコブシは6~8個ある。海中で流れるようにすばやく移動することからナガレコ(流れ子)とも呼ばれる。
房総半島以南から台湾にいたる太平洋沿岸部、日本海は島根県以南の沿岸部の水深10㍍前後までの岩礁帯に生息。産卵期は夏~晩秋。藻食性で小型の雑海藻類を好んで食べる。
アワビより肉質が柔らかめで、小さいこともあって刺身にするより煮物、蒸し物、バター焼などにされることが多い。加熱する時はさっとでよい。火をとおし過ぎると硬くなります。
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