旬 | 春 |
主産地 | 愛知、三重、京都、香川、熊本 |
漁法 | 桁網 |
貝から出た足の部分が鳥の首に似ていることからトリガイと云われる。本州以南から九州の各地、朝鮮半島、中国沿岸に分布し、内湾の水深30mまでの浅海砂泥底に生息する。国内では、伊勢湾や三河湾に多い。産卵期は春から夏で、旬は産卵期前の早春。トリガイは好不漁の波が大きく、数年に一度大量発生することがあるが、基本的には生産量が少なく、高級食材である。
通常目にするトリガイは、剥き身にして内臓を除き、開いて軽く湯がいたもの。市場へもこの形態で入荷することが多いが、旬の時期には活貝も入る。適度な歯ごたえがあり、甘みと独特の香りをもつ。
国内の生産は減少しており、市場への入荷は韓国産が7割程度を占めていたが、07年は伊勢湾や三河湾で大量発生したため国産が主力となった。
お馴染みの寿司だねの他、生の貝は内臓を除き、バター焼きや薄味の煮つけにしても美味しい。